GE日立ニュークリア・エナジ-が、米国エネルギー省の革新型原子炉研究開発プロジェクトを受託

【ノースカロライナ州ウィルミントン-2014年11月6日】-GE日立ニュークリア・エナジー(以下、GEH)は、米国エネルギー省(以下、DOE : The U.S. Department of Energy)より革新型原子炉の技術開発支援研究開発プロジェクトを受託しました。GEHは、自社のPRISMナトリウム冷却高速炉(以下、PRISM)の最新安全評価手法の開発のために、連邦政府から数百万ドルの出資を受けることになります。

この研究投資は、安全性、効率性、経済性において大幅な向上が期待できる次世代原子炉技術の開発に向けて、DOEと産業界が協力して進めるプロジェクトの一環として実施されます。今回の資金提供により、GEHは、アルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory)と協力し、PRISMに関する次世代の確率論的リスク評価手法の更新に取り組みます。

確率論的リスク評価では、安全性を確保するために複雑なシステムの各部がどのように連携しているかを確認します。これらの評価により、リスクを数値化し安全性を脅かす可能性のある要因を特定することができます。この取り組みは、1990年代初頭に開発されたPRISMの評価手法に基づいて構築されます。

「PRISMは、核燃料サイクルを完成させることのできる優れた技術です。PRISMの安全性評価を更新することは、世界中におけるライセンスの取得活動を支えるために重要です」と、GEH上級副社長 原子力発電所プロジェクト担当のジェイ・ワイルマンは述べています。

PRISMの高エネルギー中性子原子炉は、二酸化炭素を排出せずに電力を発電する一方で、安全かつ成熟した実証済みの各種技術を駆使し、核廃棄物(再処理ウランや不使用核燃料)をリサイクルするように設計されています。この原子炉は、貯蔵するプルトニウムを削減し、使用済み核燃料と余剰プルトニウムに残された潜在エネルギーを利用することができます。

2013年、DOEはGEHに対し、PRISM向けの電磁冷却ポンプの新しい絶縁素材開発を目的として100万ドルの研究投資を決定しました。このプロジェクトは、順調に進めば来年に完了する予定です。

2014年1月、英国原子力廃止措置機関(NDA: Nuclear Decommissioning Authority)は、PRISMの第4世代原子力技術が、国内にある貯蔵プルトニウムを管理するための「信頼できる選択肢」であると発表しました。また2014年7月には、GEHとイベルドローラ社(Iberdrola Generación Nuclear S.A.)が、英国におけるPRISM導入に向けて協力することを目的とした覚書(MOU)を交わしました。

補足情報

PRISMは、1964年に運転を開始し、成功を収めた実験増殖炉II (Experimental Breeder Reactor II)と、10年間継続した革新型液体金属炉計画(Advanced Liquid Metal Program)に基づいて設計されています。

PRISMの詳細については、GEレポートをご覧ください。
http://www.gereports.com/post/101863876380/this-advanced-nuclear-reactor-feasts-on-radioactive or www.gehitachiprism.com

DOEによる発表の詳細は、下記のウェブサイトをご覧下さい。
http://www.energy.gov/articles/energy-department-announces-new-investments-advanced-nuclear-power-reactors-0

GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)について

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGEHは、先進の原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年6月にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一された戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションポートフォリオを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大します。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の性能、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。

以上