GE日立がスイスの原子力発電所から制御棒ブレードを受注

ライプシュタット原子力発電所に革新的なGEH制御棒ブレード技術が導入へ

【ノースカロライナ州ウィルミントン-2014年11月13日】- GE日立ニュークリア・エナジー(以下、GEH)は、ライプシュタット共同原子力発電会社(以下、KKL:Kernkraftwerk Leibstadt AG)から40枚以上のGEHウルトラ制御棒ブレード(Ultra Control Rod Blade)を受注し、その調達をしていることを発表しました。このブレードは、2015年の夏にスイスのライプシュタットにあるライプシュタット原子力発電所へ装荷される予定です。

GEHは3月にKKLの入札依頼に応じ、GATTおよびWTOの協定に従い実施された競争入札において8月に契約を獲得しました。同月、燃料交換停止期間中に事前に発注されていたウルトラ制御棒ブレードの組立品4台がライプシュタットに装荷されました。この組立品が先行設置されることで、運転状況下で制御棒の性能を検証することができます。

「今回の受注により、以前から得ていた確固たるGEHウルトラ制御棒ブレードの評判が実証され、また顧客が品質と信頼性を重視している根拠にもなります」と、GEHのニュークリアサービスおよび燃料部門のシニア・バイスプレジデントであるケビン・ウォルシュは述べています。

制御棒ブレードは中性子吸収材を内包した長い十字形の金属管部品で、炉心内で燃料集合体に隣接して配置されます。オペレーターは炉心反応度レベルを管理するため、遠隔操作でブレードの位置を調整します。

GEHは本社のあるノースカロライナ州ウィルミントンで、最新の材料と製造工程を用いた制御棒ブレードの生産ラインを新たに設計、建設をしています。ウルトラ制御棒は、GEHが二重管構造を用いた制御棒ブレード設計の次製品であり、性能、信頼性、柔軟性が強化されます。

ライプシュタット原子力発電所では、スイスが必要とする電力の約6分の1にあたる1,220メガワットの低炭素電力を安全に生産し、100万世帯以上に電力を供給することが可能です。

GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)について

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGEHは、先進の原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年6月にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一された戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションポートフォリオを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大します。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の性能、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。

ウルトラ制御棒ブレードは、GEHの本社であるノースカロライナ州ウィルミントンのサイトで設計、製造されています。

以上