GE日立が新しい原子炉下部作業訓練施設を開設

保守サービス事業への再投資により原子力専門技術者の訓練を強化

【ノースカロライナ州ウィルミントン-2015年3月30日】- GE日立ニュークリア・エナジー(以下、GEH)は、本日、新しい原子炉下部作業訓練施設を開設しました。沸騰水型原子炉の下部にある作業エリアが、最新技術により実物大で再現されています。

「この新しい実物大の訓練施設によって、世界各国の原子力発電所で燃料取替や停止時保守を担当する専門技術者の訓練を更に充実したものにすることができます。GEHの発電所保守サービス事業が成長を続ける中、今回の再投資は、顧客の期待を常に上回る現場保守サービスの実現をめざしたものです」と、GEH発電所保守サービス部門のジェネラルマネージャーであるベス・レモンズは述べています。

実際の環境に近い模擬訓練を行うため、道工具類を使用しながら作業工程を行えるなど、訓練施設には複数の作業エリアがあります。また、技術者が現場で遭遇する状況(制御棒駆動機構の交換など)を再現するため取り付けた配管には水も満たされています。

この施設で、何百人もの熟練した原子力専門技術者が高度な訓練を受けることになります。現場の保守サービスチームの技能の向上は、原子炉停止時の保守における作業時間を短縮し、原子炉作業者の被ばく線量低減につながります。更に、新しく開発されたツールを実際の現場を模擬した環境で試験することも可能となります。

作業訓練施設の開所式は、米国下院議員デイビッド・ロウザー氏(ノースカロライナ州7区)と米国上院議員リチャード・バー氏(ノースカロライナ州)の臨席のもと、ノースカロライナ州ウィルミントンにあるGEH本社にて開催されました。

GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)について

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGEHは、先進の原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年6月にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一の戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大してきます。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の性能、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。

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