GEH製の第一号機となる給水用デブリストレイナーを設置

【ノースカロライナ州ウィルミントン-2016年3月31日】 -GE日立ニュークリア・エナジー(以下、GEH)製の第一号機となる給水用デブリストレイナーが、スウェーデンにあるフォルスマルク原子力発電所において運転を開始しました。ストレイナーは、燃料交換の際の発電停止時に、簡単なパイプ交換によって設置され、現在、設計通りに作動していることが確認されています。

GEHのデブリストレイナーは、沸騰水型、加圧水型を問わず、デブリに起因する燃料破損に対し更なる防護策として、保守作業時に発生するデブリを捕捉して確保するよう設計されています。GEHは、3基のストレイナー部品と筐体をフォルスマルク原子力発電所に納入すると共に、設計、検査、設置サポート及びトレーニングを提供しました。

GEHの燃料及びサービス部門の取締役副社長であるランス・ホールは「このストレイナーは、ブラシの毛のような小さな異物が原子炉内に入り込むリスクをも減らします。1基目のストレイナーは、設置後、問題なく作動しています。今年後半には、追加のストレイナーの設置することを計画しています。」と、述べています。

追加のストレイナーの設置が完了すると、発電所全体の給水流量が完全にカバーされることになります。GEHは、ストレイナーの長期性能とデブリ起因破損事故防止に関わる効果を評価すべく発電所の運転者と協力して取り組みます。

詳細な設計と試験プロセスを経て開発されたこの革新的なストレイナーは、直径0.016インチ以上の小片を100%捕捉し、且つ圧力低下を最小限に抑えて所定の流量性能を維持します。ストレイナーに関する詳しい情報は下記サイトをご覧下さい。
https://nuclear.gepower.com/service-and-optimize/solutions/all-solutions/fwds.html

GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)について

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGEHは、先進の原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年6月にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一の戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大していきます。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の性能、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。

以上