GE日立ニュークリア・エナジーとARCニュークリア社が先進の小型モジュール原子炉の商業化に向けた協力関係促進を発表

2017年8月28日 - GE日立ニュークリア・エナジー(以下、GEH)とAdvanced Reactor Concepts LLC(以下、ARCニュークリア社)は、先進の小型モジュール原子炉(aSMR)「ARC-100」の開発とライセンス供与について提携関係を拡大することを発表しました。

GEHはこの新たな開発協定に基づき、同社の先進設計炉である「PRISM」に関わる知的財産をARC社にライセンス供与します。またARC社が、品質保証、安全文化、運転訓練、作業手順、方法など原子力の設備・プログラムにアクセスすることを可能にします。さらに、エンジニアリング・設計の専門技術や知識の提供による現物出資も行なわれる予定です。

「GEHとの連携は、EBR-IIプロトタイププログラムの主要メンバーとしてナトリウム冷却高速炉の設計とその運転に豊富な経験を持つ当社の熟練エンジニアと、最新の原子炉設計における実証技術を備えたGEHの次世代の設計エンジニアの協業により相乗効果をもたらすという期待を叶えてきました。このエンジニアリングにおける連携とGEHのインフラ基盤が、市場投入までの期間短縮と開発コスト削減に大きな前進をもたらすことを確信しています。」と、ARCニュークリア社の会長兼CEOのドン・ウォルフは述べました。

「この新たな合意は、アイダホ州アイダホフォールズで30年以上にわたり正常に運転されたアルゴンヌ国立研究所のEBR-IIに由来するナトリウム冷却高速炉技術に、GEHとARCニュークリア両社それぞれが投資を行い、広範な知的財産と経験を保有しているとの認識に立つものです。また、ARCニュークリア社との補完的な協力関係がもたらす、ナトリウム冷却高速炉技術の商業化への加速を楽しみにしています。」と、GEHの原子力プラントプロジェクト担当副社長のジョン・ボールは述べました。

2017年3月にGEHとARCニュークリア社は、カナダの初号機建設を経てARC-100を世界の発電市場に投入することを目的とした提携を発表しています。現在、両社は、カナダ原子力安全委員会のベンダー設計審査プロセスを通じて、ARC-100に対する予備規制審査を受けるための準備作業を行なっています。同時に、両社の合同エンジニアリングチームがARC-100の設計の深化を進めています。

GEHとARCニュークリア社は、ベンダー設計審査プロセスが完了した段階で提携関係を再評価し、更なる経済的な関与を伴う共同経営会社あるいは合弁会社のような関係への発展と、カナダ以外におけるARC-100設計ライセンスの展開について検討することにしています。

GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)について

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGEHは、先進の原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年6月にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一の戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大していきます。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の性能、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。

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