GEHとPRISMが米国エネルギー省の多目的試験炉プログラムに選定

2018年11月13日 - バテルエナジーアライアンス(BEA)社は、 米国エネルギー省(DOE)の多目的試験炉(VTR)プログラムを支援する技術として、GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)のPRISM技術を選定しました。VTRプログラムは、高速中性子スペクトルを利用し、米国の先進炉に使用される燃料や材料開発の促進を狙いとします。

このプロジェクトでは、原子炉設計の改良や高速スペクトルの中性子照射設備に関わるコスト試算の精度向上に重点的に取り組み、その成果は、早ければ2026年に運転可能となるナトリウム冷却高速試験炉の建設の可否についてDOEの決断に寄与します。GEHとベクテル・インターナショナル社は、GEHのPRISM技術に基づきVTRの設計とコスト試算を推進します。

GEH社長兼CEOジェイ・ワイルマンのコメント

「VTRプログラムは、米国及び将来有望な先進炉を担う産業界にとって極めて重要です。PRISM技術の選定をした政府と議会を感謝します。私たちのVTRチームは、原子炉製造、保守および燃料加工メーカとしてGEHの強みと、原子力関連プロジェクトの管理、設計・調達・建設におけるベクトル社の強みを併せ持っています。PRISMは、VTRプログラムの目的と条件に理想的に適合し成熟した技術です。」

ベクテル社 原子力本部(原子力・セキュリティー・運転事業) 副社長兼本部長ペギー・マクローのコメント

「現在、米国には先進炉の燃料や材料の試験を実施する設備はありません。先進炉には大きな将来性がありますが、それを構成する部品は、認証を受け実用炉で使用する前に適切な試験が必要となります。これを可能にするのが多目的試験炉であり、学会、産業界、規制当局、そして原子力研究の将来にとって極めて重要な設備となります。」

PRISMは、アルゴンヌ国立研究所(以下、ANL)で30年以上にわたり運転されたナトリウム冷却一体型高速炉のプロトタイプ「EBR-II」で実証された技術を発展させ、米国原子力規制委員会(NRC)の事前申請安全評価を完了している唯一のナトリウム冷却炉です。また、ANLが2016年に行なったPRISMの確率論的リスク評価によりその安全性の確証を得ています。

GE日立・ニュクリアエナジー(GEH)について

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGEHは、先進の原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年6月にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携の締結により、GEと日立製作所は統一の戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大していきます。この提携により、世界中のお客さまに原子炉の性能、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。

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