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Hitachi GE

日立GEニュークリア・エナジー株式会社

2019年10月21日 - GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)とSynthos SA(以下、Synthos)は、GEHのBWRX-300小型モジュール炉の導入構想についてポーランドで協力することに合意しました。

Synthos は、ポーランド最大の化学素材メーカーの1つで、CO2を排出しない発電技術による電力を需要に応じて適正な価格で、信頼性の高い専用電源から入手することに関心があります。GEHとSynthosが署名をした覚書で、両社はポーランドにおけるBWRX-300建設の可能性について査定をすることに合意しています。

GEH 原子力プラントプロジェクト担当取締役副社長Jon Ballのコメント

「弊社のBWRX-300小型モジュール炉は、コストが課題となる業界において画期的な技術で、ガスや再生可能エネルギー、またその他の発電とコスト面で競争できるよう設計されています。Synthosが小型モジュール炉の技術に関心を持ち、ポーランドでクリーンエネルギーの選択を提唱されることを称賛します。」

Synthosのオーナー Michał Sołowow氏のコメント

「小型モジュール炉は、ポーランドにおけるエネルギーの課題、エネルギー分野の近代化、必須であり責任でもある脱炭素化の達成において重要な役割を果たすことができます。また小型モジュール炉によるクリーンエネルギーの発電は、石炭からの脱却の可能性を高め、業界や国にポジティブなインパクトをもたらします。」

BWRX-300は、パッシブセーフティシステムを搭載した300 MWeの水冷式・自然循環式小型モジュール炉で、米国の原子力規制委員会(NRC)認定の革新型単純化沸騰水型原子炉(ESBWR)の設計とライセンスをベースにしています。画期的な設計の簡素化によりGEHは、BWRX-300の1メガワットあたりの資本コストが、他の水冷式小型モジュール炉や既存の大型原子炉の設計と比較して最大60%の削減を予測しています。

GEHは、ESBWRの設計認定を活用し、ライセンスを取得した実証済みの燃料を使用して、実績のあるコンポーネントとサプライチェーンを組み込み、簡素化イノベーションを導入することで、BWRX-300がコンバインドサイクル・ガスや再生可能エネルギーとコスト面で競争力があると信じています。

GEHのBWRX-300は、1955年にGEが原子炉の商業化を始めてから10代目の沸騰水型原子炉(BWR)で、簡素化を極めた最も革新的な設計です。

GE日立・ニュクリアエナジーについて

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGE日立・ニュクリアエナジー(GEH)は、改良型原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一された戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションポートフォリオを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大します。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の稼働率、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。GEHについての情報はLinkedInTwitter などでフォローしてください。

報道機関お問い合わせ先:

Jon Allen
GE日立・ニュクリアエナジー
+1-910-819-2581
jonathan.allen1@ge.com

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