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Hitachi GE

検査の概要がわかったところで、今度は実際の検査作業を見てみましょう。

はい。いよいよ実際の検査ですね。

染色浸透探傷検査(PT)

溶接部の表面に開口したきずなどを容易に目視できるようにするために、赤色染料の入った浸透性の良い液体(浸透液)を浸透させた後、余分な浸透液を除去し、現像処理により指示模様として観察します。この検査法は、圧力容器、配管溶接部などの表面のきずの検出に利用されています。

超音波探傷検査(UT)

被検体の表面に超音波を送受信する探触子を押し当てることで、内部のきずや試験部の裏面で反射して戻ってきた超音波を受信し、内部の状態や試験部の厚さを検査します。この検査法は、配管、炉心シュラウドなどのきずの検出や、配管の肉厚の測定に利用されています。

渦電流探傷検査(ECT)

コイルに高周波電流を流すと、交流磁界が発生し、その磁界の中の金属材料に渦電流が発生します。渦電流は、材料の特性やきずの有無などの状況によってその発生状態が異なるため、検出用コイルに得られた信号を解析することで、上層部のきずなどを検出することができます。この検査法は、熱交換器、加熱器などの伝熱管や、燃料被覆管のきずの検出に利用されています。