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Hitachi GE

日立GEニュークリア・エナジー株式会社

2022年12月20日 ノースカロライナ州ウィルミントン - GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)は、本日、BWRX-300小型モジュール炉(以下、SMR)の包括設計審査(以下、GDA)に関する申請を英国のビジネス・エネルギー・産業戦略省に提出したことを発表しました。

GEH先進型原子力部門 取締役副社長のSean Sextoneは、次のように述べています。
「BWRX-300は、英国が脱炭素化とエネルギー安全保障の目標を達成する為の理想的な技術と考えています。カナダと米国の規制機関は、BWRX-300の許可審査で協力しており、この GDAを通して英国規制当局と真摯に取り組むことで世界の規制機関との協力が可能になることを期待します。」

英国規制当局はGDAにより、新規原子力発電所の設計に関する安全性、セキュリティ、環境保護の基準の評価が可能となります。GEHはGDAの申請準備に、Jacobs U.K. Ltd.(以下、Jacobs社)から支援を得ています。同社は、GDAと立地地域特有の規制要件に関する造詣が深く、2007年から英国における新規原子力発電所プロジェクトの許可申請をサポートしてきました。

Jacobs社 原子力担当 バイスプレジデントのDawn James氏は、次のように述べています。
「この申請に伴うGEHとの協力により、私たち両社の目標である英国のエネルギー安全保障を確実なものにすること、また更なる連携と持続可能な世界の構築が推進されていくものと思います。」

英国は、エネルギー安全保障と気候変動に対応するため、2050年までに24GWの原子力発電容量を備える目標を掲げています。GEHは、英国が脱炭素化とエネルギー安全保障の目標を達成する上で、BWRX-300が大きな役割を果たせると考えます。

BWRX-300への世界的な関心は高まっています。オンタリオ・パワージェネレーション(以下、OPG)は、早ければ2028年にカナダにおける導入が想定される技術としてBWRX-300を選択しました。先般、OPGはダーリントン施設の建設許可申請をカナダ原子力安全委員会に提出しています。サスクパワーとテネシー川流域開発公社(以下、TVA)もBWRX-300の将来的な展開を決めています。TVAはクリンチリバー施設における建設許可の申請準備を進めており、2023年後半に米国原子力規制委員会への提出を目標としています。ポーランドでは、ORLEN Synthos Green Energy(以下、OSGE)が、BWRX-300の審査申請を国家原子力エネルギー機関に提出し、事前審査を開始しました。OSGEは、複数のBWRX-300の導入を計画しており、その初号機は2020年代末までに建設される可能性があります。GEHは、BWRX-300の世界的な展開をサポートするため、カナダ、チェコ共和国、ポーランド、英国、米国やスウェーデンの企業と覚書やその他の契約を締結しています。

BWRX-300などの高度な原子力技術は、エネルギー移行を主導するGEHの重要な柱の1つです。BWRX-300は、お客様が脱炭素化の目標を達成することに貢献するだけではなく、建設と運転のコストが他の原子力発電技術よりも抑えられるよう設計されています。特にBWRX-300は、既存の燃料、プラントの簡素化、実証済みの構成部品、また既にライセンスされている原子炉に基づく設計という、他に例を見ない組み合わせを活用しています。

GE日立・ニュクリアエナジーについて

GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)は、改良型原子炉と原子炉関連のサービスで世界をリードするプロバイダーです。2007年創立のGEHは、世界の原子力産業に資する目的でGEと日立が創設したグローバルなニュクリア・アライアンスです。このアライアンスは、幅広いソリューション・ポートフォリオを生み出す統一された戦略的なビジョンを掲げ、新たな原子炉の可能性やサービスの機会を拡大し、原子炉の稼働率、出力や安全性の向上に必要となる技術的なリーダーシップを世界中のお客さまに提供します。LinkedInツイッターでGEHをフォローして下さい。

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