GE日立ニュークリア・エナジー、ポーランドのエネルギー合同委員会で原子力技術に関する協力姿勢を強調

【ポーランド・ワルシャワ 2011年3月1日】GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)のダニー・ロデリック上級副社長(新発電所プロジェクト担当)は本日、ポーランド議会のエネルギー合同委員会で講演を行い、GEHの原子炉技術の優位性やポーランドに対する技術提供を積極に行う姿勢を表明しました。エネルギー合同委員会はポーランドにおける原子力発電所の新規建設準備を審議しています。

ロデリック副社長の議会での講演に先立ち、ワルシャワで前日に開催された民生用原子力産業サプライヤー会議の席上で、GEHはポーランド原子力研究所POLATOMと覚書を締結しました。ワルシャワの南東30キロのオトフォック郡スビエルクに位置する同研究所は、ポーランド政府に原子力エネルギー問題を助言する主要な研究機関です。POLATOMは、原子力エネルギーが人体と環境に及ぼす影響について研究を行っており、その一環として、ポーランドで唯一の研究用原子炉を運用し、国際的に重要な医療用アイソトープの供給も行っています。

ポーランド政府は電源多様化の一環として初の原子力発電所を2ヵ所に新設する計画を進めており、最初の原子力発電所の建設を2016年に、商業運転を2020年に開始することを目標にしています。同計画の中心的な役割を担っているのは電力会社のポルスカ・グルパ・エネルゲティチュナ(PGE)で、新規の原子力発電所向けに原子炉技術の評価を行っています。選定候補の中には、GEHの容量1,350MWeの改良型沸騰水型原子炉(ABWR)と、世界最先端の受動的安全システムを備えたGEHの最新鋭原子炉である1,520MWeの革新型単純化沸騰水型原子炉(ESBWR)も含まれています。

GEHはこのプロジェクトに協力するポーランド企業のネットワーク作りを進めていますが、今回の覚書締結によりPOLATOMもネットワークに参加することになります。

「ポーランド議会合同委員の方々にお会いして、GEHの技術と専門知識が、ポーランド経済とエネルギー安全保障の強化にすでに活かされていることを紹介することができ大変嬉しく思います」とGEHのダニー・ロデリック上級副社長は述べました。続けて「GEHは、ポーランドの原子力エネルギー計画の推進に協力できることを誇りに思います。原子力エネルギー計画の実現により、地元の産業に安価な電力を供給することが可能になるほか、発電所の建設と運用の双方で雇用を生み出し、ポーランドの産業界と学界で原子力エネルギーの知識基盤を拡大することにつながります」と語りました。GEは現在、ポーランドで1万人以上を雇用しています。

GEHがポーランドで会議を主催するのは、今年2度目となります。今回の会議では、建設地に見合った設計や工事に関する支援が得られるエンジニアリング企業や建設会社を特定することに目標が置かれました。

2011年1月、GEHは、機器とモジュール建設のサプライチェーンの必要性に焦点を置き、ポーランドで初となる原子力サプライヤーの会議をグダニスクで開催しました。そして1月26日、ポーランドの大手造船会社であるグダニスク造船所とヨーロッパの大手ボイラー・メーカーであるラファコの2社と覚書を締結して、GEHの原子力発電所用機器を製造する体制の強化を発表しています。

GEHはまた、グダニスクのイベントで、ポーランド人技術者養成に関する協力体制を一段と強化しました。グダニスク工科大学、西ポモージェ工科大学、シュチェチン大学、コシャリン工科大学と契約し、ポーランド人の学生が2011年夏に米国で実務研修を受ける体制を整えるなど、原子力教育の支援を行います。

こうした合意に加えて、GEHでは、グダニスク工科大学にGEのソフトウェアであるゲートサイクル(GateCycleTM)を2ライセンス寄贈しました。このソフトウェアは、新しい発電所の運用を担当する、レベルの高い次世代の技術者を養成するために使われます。GEのヒートバランス・ソフトウェア、GateCycleは、原子力蒸気サイクルのモデル作成に使われます。また発電所のパフォーマンスを最適化するプラント・モデリングと、トラブルシューティングの先進的な手法を、エンジニアリング分野の学生に教えるための有用なツールです。

GEHは、ポーランドにおける原子力発電所建設プロジェクトに備え、2010年にエンジニアリング・サービスのグローバル企業SNCラバリン・ポルスカとも提携契約を結んでいるほか、ワルシャワ工科大学にもGateCycleを5ライセンス寄贈しています。

ポーランドでは現在、電力の約94%を国内の石炭火力発電所に依存しています。欧州連合(EU)は、2020年までに温室効果ガス排出量を1990年のレベルより少なくとも20%削減することを目標としており、加盟国であるポーランドも、石炭火力への依存度を低下させ、温室効果ガスの排出を削減するため、原子力発電所の新設を計画しています。発電時に二酸化炭素が発生しない原子力発電は魅力ある電源となっています。

GE日立ニュークリア・エナジーについて

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGE日立ニュークリア・エナジー(GEH)は、改良型原子炉や原子力燃料、および原子炉関連のサービスを提供する世界有数のプロバイダーです。GEHは、2007年6月に、GEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一された戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションポートフォリオを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大します。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の稼働率、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。

この件に関するお問い合わせ先

GEエナジー広報部 [担当:新村(シンムラ)]
電話:080-3476-5892
izumi.shimmura@ge.com

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