GEH社長兼CEOが先進原子炉開発の連邦政府支援を要請

【コロラド州アスペン-2016年8月11日】 -GE日立ニュークリア・エナジー(以下、GEH)の社長兼CEOであるジェイ・ワイルマンは、先進原子炉技術商業化の支援について財界首脳、議員及び連邦政府に対し協力を求めました。ワイルマンのこの発言は、昨日、アスペン協会で開催された原子力発電の将来と題したパネルディスカッションで示されたものです。

「私たちは、米国エネルギー省による先進の次世代原子炉技術開発における民間企業の取組みへの支援強化を歓迎します。GEHの先進のPRISM原子炉技術は、確固たる世界的なチャンスがあります。しかしこれを進めるには、特別な開発プロジェクトに対する連邦政府の支援を得ることが不可欠です。」とワイルマンは述べました。

米国におけるクリーン電力の最大供給源として、原子力発電は排ガス規制目標を達成する為に重要な役割を果たしています。サザン・ニュークリア社の会長兼社長兼CEOであるスティーブ・クジンスキーとリソース・フォー・ザ・フューチャー社・社長であるフィル・シャープが主導したパネルディスカッションで、ワイルマンは、先進のPRISM 原子炉は低炭素電源をもたらすだけでなく、使用済燃料処分の目標達成にも資するよう設計されていると話しました。ナトリウム冷却高速炉であるPRISMは使用済燃料からエネルギーを取出し、発電することができます。

米国エネルギー省が最近発行した報告書案は、2050年迄に、安全、コスト、パフォーマンスおよび持続可能性の改善と核拡散リスク減少の観点で優位にある先進原子炉が、国内外のエネルギーミックスにおける原子力の位置付けを高め、重要なものになるであろうと予測しています。

GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)について

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGEHは、先進の原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年6月にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一の戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大していきます。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の性能、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。

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