GE日立ニュークリア・エナジーが第3世代原子炉に関する15年間の設計認証延長を申請

【ノースカロライナ州ウィルミントン 2010年12月08日】 GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)は本日、同社の改良型沸騰水型原子炉(ABWR)の設計認証更新を米国原子力規制委員会(NRC)に申請したと発表しました。ABWRはその技術が実証されており、原子力発電所を新規に建設する場合のコストの確実性が高い等、数多くの利点を有しています。

現在のABWR設計認証の有効期限は2012年6月で、GEHはこの時点から15年間の設計認証の延長を申請しました。今回の申請には、NRCの現在の必要条件である航空機落下対策を施した設計上の重要な改良が含まれています。

GEHのダニー・ロデリック上級副社長(原子力発電所プロジェクト担当)は「GEHのABWRは現在でも世界で唯一実用化されている第3世代原子炉です。多くの電力会社が将来の電力供給ニーズ、プロジェクト費用、電力価格、その他の市場要素の評価を続けていますが、今回の免許更新申請は、当社が実績豊富なABWRに注力しており、その長期的な成長力を確信していることを示しています」と述べています。

1,350メガワット以上のABWRは、現在でも唯一の第3世代モデルであるとGEHは考えており、建設・認証取得・運用において十分な実績を積んでいます。ABWRは4基が日本で運用されており、原子力分野の国際企業連合であるGEHは、現在、日本と台湾で新たに4基を建設中です。「発電所用として新たに組み立てが開始されたABWRを通して、これからの発電所建設に関する幅広い経験を積むことができ、世界各地で50年以上中断することなく原子炉を建設してきた私どもの財産を堅持できます」とロデリック副社長は述べています。

原子炉1基を装備する発電所を建設するには数十億ドルの投資が必要とされるため、原子炉の認証取得状況、建設費用、運用実績、ならびに、サプライヤーの建設能力、運転開始後の燃料供給とサービス提供能力といった要素を主な基準として、電力会社は特定の技術を選定します。

GEHのABWRは1997年に米国で設計認証が交付された最初の第3世代原子炉です。それから約13年を経て、GEHは国際的に建設・運用の経験を積み重ね、最大限に確実なプロジェクト費用とスケジュールを、もっとも安全性が高い第3世代原子炉と共に,電力会社に提示できるようになりました。「原子力発電機能を短期的に増強したい電力会社にとって、ABWRは理想的な技術です」とロデリック副社長は述べています。

NRCはGEHの更新申請を受理した後、審査を開始します。

GE日立ニュークリア・エナジーについて

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGE日立ニュークリア・エナジー(GEH)は、改良型原子炉や原子力燃料、および原子炉関連のサービスを提供する世界有数のプロバイダーです。GEHは、2007年6月に、GEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一された戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションポートフォリオを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大します。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の稼働率、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。

この件に関するお問い合わせ先

GEエナジー広報部 [担当:新村(シンムラ)]
電話:080-3476-5892
izumi.shimmura@ge.com

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