英国における原子力発電所建設に向けた原子炉の包括設計審査の要請を歓迎

2013年1月16日
日立GEニュークリア・エナジー株式会社

日立GEニュークリア・エナジー株式会社(代表取締役社長:魚住 弘人/以下、日立GE)は、このたび、英国のエネルギー・気候変動省(Department of Energy and Climate Change、以下 DECC)のEdward Davey大臣が同国原子力規制庁に対して、同国における改良型沸騰水型軽水炉(以下、ABWR)の包括設計審査(以下、GDA*)に関する協議の開始を要請する声明を出したことを受け、これを歓迎します。

日立GEは、今年1月初めにDECCとの話し合いにおいて、ホライズン・ニュークリア・パワー社(以下、ホライズン社)がアングルシー島ウィルファおよびサウスグロスターシャー州オールドベリーの2ヶ所に建設を予定している原子炉に用いられる技術に関するGDAを求めていました。

日立製作所執行役常務・原子力担当CEOの羽生正治は、次のように述べています。 「本日の大臣の声明は、日立GEとホライズン社、およびそのABWRの推進にとって重要な手続きが開始されることを告げるものです。英国におけるGDAの手続きは、非常に厳格かつ綿密であり、我々は規制庁との最初の話し合いの進展に期待しています。」

「ホライズン社と協力して、英国におけるABWRのGDAを通過させることは、英国内に計4~6基の原子炉を建設する上で欠かせないプロセスです。」

「ABWRは運転実績のある炉型であり、納期および予算通りに建設された事例が日本国内に4基あります。また、米国および台湾において認可された炉型でもあります。英国の規制局との間においても、今後数カ月の間に本件が着実な進捗を見せることを切望しています。」

日立製作所は、2012年11月末に独RWE社およびE.ON社の両社よりホライズン社を買収しました。これにより、英国のアングルシー島ウィルファおよびサウスグロスターシャー州オールドベリーにある各用地に、1,300MW級の原子力発電所を2~3基ずつ建設し、2020年代前半には最初の原子炉の稼動を実現させる予定です。日立GEは、ホライズン社による開発案件に関する技術供与、および納入の主導を担当します。

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包括設計審査(GDA: Generic Design Assessment)手続きは、英国原子力規制庁(ONR: Office for Nuclear Regulation)および環境庁(EA: Environment Agency)によって共同で実施されます。この手続きは、設計承認確認書(DAC: Design Acceptance Confirmation)および設計容認書(SODA: Statement of Design Acceptability)の発行をもって完了します。

日立GEニュークリア・エナジー株式会社(日立GE)について

日立GEは、2007年7月に株式会社日立製作所とGEの合弁会社として設立された、原子炉 関連設備の開発、計画、設計、製造、検査、据付、試運転、保全サービス、およびこれを統括するプロジェクトマネジメントを一貫して実施する体制を持つ世界トップクラスの総合プラントメーカーです。これまで建設中も含めて国内で23基の実績があります。この中で、とりわけ、最新の改良型沸騰水型原子炉(Advanced BWR/以下、ABWR)については全てのABWRプラントに参画(国内運転開始済4基、国内建設中3基)しています。海外では、台湾の龍門原子力発電所向けに、主要な原子炉設備を納入しています。

報道機関お問い合せ先

日立GEニュークリア・エナジー株式会社 事業企画本部 原子力事業企画部【担当:長島】
〒101-8608 千代田区外神田一丁目18番13号 秋葉原ダイビル
電話 03-4564-5116(直通)

以上