日立GE、東工大の国際人材育成プログラムが新たな取り組みを開始

2013年1月29日
日立GEニュークリア・エナジー株式会社

―ベトナムに続きマレーシアでも出張講座を開講―

日立GEニュークリア・エナジー株式会社(取締役社長:魚住 弘人/以下、日立GE)は国立大学法人東京工業大学 (学長:三島 良直/以下、東工大)と共同で東南アジアにおける原子力分野の国際人材育成プログラムを進めており、本日、2011年に開始したベトナム社会主義共和国(以下、ベトナム)に続き、マレーシアにおいて、日立GEと東工大から講師を派遣する同国で初の出張講座を開講しました。本講座は現地大学の原子力専攻学生および原子力関係機関研究者など、約80名を対象としています。

これまで日立GEは東工大大学院理工学研究科原子核工学専攻(以下、東工大原子核専攻)内に「国際原子力人材育成(日立GEニュークリア・エナジー)寄附講座」を設立し、東工大原子核専攻の学生の国際原子力機関(IAEA)へのインターン派遣など、国際的な原子力分野の人材育成を進めてきました。
今回の出張講座はこの活動の一つの柱であり、東南アジアにおける原子力分野の国際人材育成プログラムとして、2011年にはベトナム、そして本年からマレーシアでも、出張講座を始め、広く東南アジアで必要とされる人材の育成にも積極的に協力していくものです。

東南アジアでは、ベトナムをはじめとして各国が原子力発電所の新規導入を計画している中で、原子力分野における人材不足から、大学などの高等教育機関をはじめとして、幅広い人材育成が急務となっています。特に、原子力発電における安全性の確保・信頼性の向上には、これまで発電所の建設・運転経験を持つ国々で蓄積した知識・技術をこれらの導入予定国に確実に伝承するとともに、専門性の高い教育・訓練を受けた人材の育成が、緊急かつ重要な課題となっています。
このため東南アジアの原子力分野の人材育成プログラムについて、日立GEは東工大と共に、2011年4月、第2期の原子力発電所建設計画の協力パートナーに日本を選出し、建設計画で先行するベトナムで、現地の大学への出張講座の開設や日立GEの奨学金によるベトナムの大学・原子力関係機関から東工大原子核専攻への留学生の受け入れなどの活動を進め、短期間にも関わらず、同国の人材育成に大きな成果を上げてきました。
このため、今回は2020年代前半に原子力発電導入を計画しているマレーシアで、東工大とマレーシアの有力大学であるマレーシア国民大学(セランゴール州バンギ市)とテナガ電力大学(同州カジャン市)が締結した協力協定の下で、本日、マレーシア国民大学において、東工大の教授や日立GEのエンジニア等が講師を務める出張講座を開講したものです。
なお、日立GEの支援による東南アジア学生の東工大原子核専攻コースへの留学についても、2012年春にはベトナムに続きマレーシアからも奨学生を選出し、同大原子核専攻博士課程に入学する予定です。
日立GEとしては、今後も、東工大と共に東南アジアにおける原子力発電の普及と、エネルギーの安定供給に貢献することを目的として、原子力分野の国際人材育成プログラムを積極的に推進し、優れた人材の育成に注力していきます。

日立GEニュークリア・エナジー株式会社(日立GE)について

日立GEは、原子炉関連設備の開発、計画、設計、製造、検査、据付、試運転、保全サービス、およびこれを統括するプロジェクトマネジメントを一貫して実施する体制を持つ世界トップクラスの総合プラントメーカーです。これまで建設中も含めて国内で23基の実績があります。この中で、とりわけ、最新の改良型沸騰水型原子炉(Advanced BWR/以下、ABWR)については全てのABWRプラントに参画(国内運転開始済4基、国内建設中3基)しています。海外では、台湾の龍門原子力発電所向けは、主要な原子炉設備を納入しています。

照会先/報道機関お問い合わせ先

日立GEニュークリア・エナジー株式会社 事業企画本部 原子力事業企画部 [担当:和気]
〒101-8608 千代田区外神田一丁目18番13号 秋葉原ダイビル
電話 03-4564-4378 (直通)

以上