ホライズン社とONRが原子炉機器の調達に関する合意書に署名

2014年11月25日

ホライズン・ニュークリア・パワー社(以下、ホライズン社)は、ウィルヴァ・ニューウィッド発電所の建設に向け、主要機器の調達開始への道筋をつけるべく、英国原子力規制庁(以下、ONR: Office for Nuclear Regulation)との合意書に署名しました。

原子炉とその周辺機器に使われる部品の中には、製作期間が非常に長く、かつ建設初期段階から必要となるものがあり、このような部品は「長納期品」(LLI)と呼ばれます。2020年代前半にウィルヴァ・ニューウィッド発電所の運転を開始するには、現地において建設作業を開始する前に、LLIを発注する必要があります。その調達プロセスを可能にするため、ホライズン社はONRとの合意書に署名しました。この合意書によりホライズン社は、ウィルヴァ・ニューウィッドにおける原子炉設置許可の完了前に、LLI (原子炉圧力容器など)の調達活動が可能となります。

ホライズン社 許認可担当の本部長であるジャネット・ウィルソン氏は「これは、ホライズン社にとって大きな節目であり、原子炉設置許可の取得やウィルヴァ・ニューウィッドでの原子力発電所の建設および運転に向けて一歩前進しました。この合意書は、過去数年にわたるホライズン社の組織としての成長・発展を表しています。このプロジェクトの進展に伴い、ONRとの業務関係が一層強化されることを期待します」と述べています。

この合意書に基づきホライズン社はONRに調達計画を報告し、LLIの調達に関係する文書、活動、施設などをONRが審査できるようにします。また、ホライズン社は、LLIに関する全ての調達活動において、ONRの標準許認可条件を準拠することをONRに確約します。

ホライズン・ニュークリア・パワー社について

ホライズン社は、英国内における新たな原子力発電所の建設を目的として2009年に設立され、2012年11月に日立製作所により買収されました。5,400MW級以上の原子力発電所をアングルシー島のウィル ヴァとサウスグロスターシャー州オールドベリー・オン・セヴァーンに新設予定です。

以上