GE日立が500本目のウルトラ制御棒を納入

革新的な設計で信頼性と性能が向上

【ノースカロライナ州ウィルミントン-2015年4月20日】- GE日立ニュークリア・エナジー(以下、GEH)は、本日、ウルトラ制御棒(Ultra Control Rod Blade)の累計納入数が500本に達したことを発表しました。記念すべき500本目は、マサチューセッツ州プリマスにあるピルグリム原子力発電所に納入された制御棒セットのうちの1本です。

マラソン制御棒(Marathon Control Rod Blade)の成功を引き継ぐウルトラ制御棒「Ultra MD(Medium Duty:中負荷型)」は、2009年に納入が開始され、2011年には最初の「Ultra HD(High Duty:高負荷型)」が納入されました。GEHのウルトラ制御棒の納入先は、フィンランド、ドイツ、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾地域、および米国など世界各地にある沸騰水型原子炉(BWR)です。

「革新的な技術を生かしたGEHのウルトラ制御棒は、高い信頼性とコスト効率を有しています。現在稼働中の原子力発電所において、ウルトラ制御棒は所期の性能を発揮しており、点検の結果も非常に優れています」と、GEHの原子力サービスおよび燃料部門の副社長であるケビン・ウォルシュは述べています。

制御棒は、中性子吸収材を内包している長い十字型の金属管の部品で、炉心内で燃料集合体に隣接して 配置されます。運転員は、遠隔操作でこの制御棒の位置を調整して発電量を管理します。ウルトラ制御棒は、GEHが二重管構造を用いた次世代製品として、より高い性能や信頼性、適応性を実現しています。

最近GEHは、スイスのライプシュタットにあるライプシュタット共同原子力発電会社(KKL:Kernkraftwerk Leibstadt AG)から受注した40本以上のウルトラ制御棒の製造を完了しました。これらの制御棒は、2015年の夏にライプシュタット共同原子力発電所へ出荷、設置される予定です。

GEHは本社のあるノースカロライナ州ウィルミントンで、最先端の材料と製造工程を用いた制御棒の生産ラインを設計、建設しています。詳細については、下記のウェブサイトをご覧ください。
https://nuclear.gepower.com/service-and-optimize/solutions/all-solutions/reactor-parts.html

GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)について

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGEHは、先進の原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年6月にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一の戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大していきます。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の性能、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。

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