GEHがDTEエナジー社フェルミ3号機の許認可取得を歓迎

NRCがESBWRの建設・運転ライセンスを初めて認可

【ノースカロライナ州ウィルミントン-2015年4月30日】-GE日立ニュークリア・エナジー(以下、GEH)は、本日、ミシガン州のDTEエナジー社が米国原子力規制委員会(NRC: Nuclear Regulatory Commission)から原子力発電所の建設および運転の認可を取得したことについて歓迎の意を表しました。

この認可証発給により、GEHの150万kW級の革新型単純化沸騰水型原子炉(ESBWR: Economic Simplified Boiling Water Reactor)の技術や安全、および環境面に関する6年間の審査が完了しました。DTEエナジー社の認可取得は、2014年のNRCの原子炉設計承認に続くもので、ESBWRの今後の可能性の第一歩を記すものです。

「DTEエナジー社が、多様なエネルギーミックスに、クリーンでベースロードとなる原子力発電の選択肢を増やすことができる認可を取得したことを喜ばしく思います。この認可取得は、NRCに承認された世界最新の原子炉であるESBWRにとり、重要な節目となるものです。」とGEHの社長兼最高経営責任者のキャロライン・リダは述べています。

DTEエナジー社に加え、ドミニオン・バージニアパワー社も同社のノースアナ原子力発電所の3号機プロジェクトにESBWR技術の採用を決めており、そのプロジェクトの認可取得は来年になると予想されています。両社はエネルギー需要を満たすべく広範な発電設備を運転しています。

DTEエナジー社の社長兼最高執行責任者のスティーブン・カーマスは、「DTEエナジー社はこの認可により、ミシガン州における将来のエネルギー計画に、今までにない多様で広範な選択肢を持つことになりました。原子力発電の増設は、温室効果ガスを排出せず、信頼性の高いベースロード電源の確保を可能とします。」と述べています。

ESBWRは、先進の受動的安全システムに基づき、炉心損傷頻度において世界で最も安全と認められた原子炉設計です。施設内外での交流電源喪失時や作業員による操作がない場合でも、7日以上の自己冷却が可能です。また、能動的安全システムを持つ他の原子炉より約25%のポンプや作動機器の設置数を減らすなど、キロワット当たりで最も低廉な運転や保守、人員コストを可能とします。

ブラジルやインド、ポーランド、サウジアラビア、南アフリカ、スウェーデン、ベトナムなどの国で、原子力発電所の建設計画があり、NRCの原子炉設計承認は米国内のプロジェクトに加え、世界各地におけるESBWRの建設の道を開くものです。

今日GE社は、ミシガン州において、グランドラピッズの航空機エンジン部門本社やムスケゴンの製造拠点、ヴァンバーレンタウンシップの最先端技術革新センターの事業などで3,400人以上を雇用し、同州を拠点とするサプライヤーから37億ドル以上を調達しています。また、同州のサプライヤーにおいて、1,700人以上の雇用を支援しています。

GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)について

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGEHは、先進の原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年6月にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一の戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大していきます。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の性能、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。

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