GEHが加圧水型原子炉向けサービス事業に参入

エクセロン社のPWR発電所における燃料交換作業契約を締結

【ノースカロライナ州ウィルミントン-2015年5月12日】-GE日立ニュークリア・エナジー(以下、GEH)は、このたび、加圧水型原子炉(PWR: Pressurized Water Reactor)を運転する顧客向けの燃料交換サービスを開始します。

PWRは全世界で稼動している原子炉の約3分の2を占め、1957年にカリフォルニア州バレシートスで商用電力供給網に初めて原子炉を接続させたGEHにとり、重要なビジネスの機会です。

「私たちは以前から、原子力事業において、PWR向けサービスの可能性を検討していました。50年以上にわたり沸騰水型原子炉(BWR: Boiling Water Reactor)を運転する電力会社に提供してきたプロジェクトを実行する専門知識やその確かな技術を、PWRを運転する電力会社へ提供できることを喜ばしく思います。」と、GEHの社長兼最高経営責任者のキャロライン・リダは述べています。

本発表には、米国最大の原子力発電所運転事業者であるエクセロン・ジェネレーション社(以下、エクセロン社)とのPWR燃料交換作業契約の締結も含まれています。GEHがこのプロジェクトに採用する定期検査チームにおいて、プロジェクト管理や計画策定、監督、燃料移動、原子炉容器の開閉を含む様々なPWRのサービスでの経験年数を足し合わせると、300年を超えます。また、そのチームメンバーは最近、エクセロン社の社内規定に基づき同社施設で訓練を受けました。

GEHは、世界中で稼動している60以上のBWRのOEMとして今日、多くのBWRに燃料と関連サービスを提供しています。さらに今後は、PWRの信頼性を高める高品質なサービスの提供をめざしていきます。

GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)について

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGEHは、先進の原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年6月にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一の戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大していきます。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の性能、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。

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