ホライズン社のプロジェクトにおいて主要許可を初めて取得

2015年1月28日

ホライズン・ニュークリア・パワー(以下、ホライズン社)は、本日、同社が採用した原子炉技術である日立GE UK ABWRの妥当性評価プロセスが無事に完了したことに対し、歓迎の意を表明しました。ホライズン社は、英国内の2箇所に原子力発電所を建設する計画を進めており、今回の承認により主要な許可を初めて取得したことになります。

今回の承認に対する評価プロセスは、2回のパブリック・コンサルテーション、エネルギー気候変動大臣による裁定、衆参両院の全会一致を経て完了しました。この評価プロセスにおいて、日立GEの原子炉技術がもたらす供給の安全性や二酸化炭素排出量の削減、経済的恩恵が想定される損失を明らかに上回り、重要なものであるという結論に達しました。

ホライズン社COOのアラン・レイマント氏は次のように述べています。「これは、英国のために安全性が高く、二酸化炭素排出量が少ない、低コストの発電を推進するという我々の計画における大きなマイルストーンであり、採用技術の長所が明確に評価されたものです。」

「ウィルヴァ・ニューウィッドにおける最初のパブリック・コンサルテーションの完了やUK ABWRの包括設計審査におけるポジティブな進捗、また本社およびアングルシーでの継続的な活動などによって、我々のプロジェクトに勢いがついたことの現れであり、プロジェクトを進める上で大きな自信となりました。」

今回の妥当性評価は、新しい原子力技術に対する法規制における上位レベルの包括プロセスであり、放射性物質による健康への悪影響の可能性に比べ、この原子炉技術が社会にもたらす恩恵のほうが大きいことを確認することを目的としています。今回の申請は、ホライズン社と日立GEニュークリア・エナジー株式会社(以下、日立GEニュークリア・エナジー社)の協力を得て、2013年12月に原子力産業協会(Nuclear Industry Association)によって実施されました。

追加情報

  • UK ABWRの詳細については、日立GEニュークリア・エナジー社のウェブサイト
    www.hitachi-hgne-uk-abwr.co.uk をご覧下さい。
  • 妥当性評価の決定は、「The Justification Decision (Generation of Electricity by the UK ABWR Nuclear Reactor) Regulations 2015」により効力を持ちます。
  • 妥当性評価プロセスはサイト固有のものではなく一般的な承認ですが、その承認と同様に、ホライズン社はウィルヴァ・ニューウィッドおよびオールドベリーでのプロジェクトを進める前に、その他の規制および法令の各種承認(安全面、環境面、計画面の同意に関する承認など)を得る必要があります。
  • ホライズン・ニュークリア・パワー社について
    ホライズン・ニュークリア・パワー社は、英国内における新たな原子力発電所の建設を目的として2009年に設立され、2012年11月に日立製作所により買収されました。5,400MW級以上の原子力発電所をアングルシー島のウィルヴァとサウスグロスターシャー州オールドベリー・オン・セヴァーンに新設予定です。

以上