GEHの遠隔操作検査技術が新たな局面を開く

【ノースカロライナ州ウィルミントン-2016年3月21日】 -GE日立ニュークリア・エナジー(以下、GEH)が開発した、遠隔操作で圧力容器内の目視検査を行う検査装置「Stinger」による、千個以上に及ぶ原子炉部品の検査が行われました。GEHは近年、米国電力向けの燃料交換検査期間中に、この革新的な検査装置「Stinger」を9回使用しました。

「『Stinger』は、2013年にジョージア州のハッチ原子力発電所に初めて設置して以来、コストや被ばく線量の低減に貢献し、定検期間の短縮に貢献してきました。」と、GEHの燃料およびサービス部門の取締役副社長であるランス・ホールは述べています。

先進的なカメラと遠隔から位置を調整する「Stinger」の技術により、原子炉容器のフランジ部からアニュラスフロアにおけるあらゆる部品の検査が可能になりました。さらに検査装置を遠隔操作することで、連続した燃料の移動が可能となり、燃料装荷フロアで検査する作業員の人数が削減され、被ばく線量を大幅に改善することを実現しました。

先進の目視検査技術による検査装置により、データと高解像度映像はリアルタイムでウィルミントンに送られ、ノースカロライナ州ウィルミントンの米国原子力規制委員会(NRC)に認定された技術者による解析ができるようになります。また、最新のカメラおよび照明技術により「Stinger」は、原子炉圧力容器内壁のクラッド検査にも使用が可能です。

GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)について

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGEHは、先進の原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年6月にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一の戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大していきます。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の性能、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。

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