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Hitachi GE

日立GEニュークリア・エナジー株式会社

2019年10月3日 - GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)とFermi Energia OÜ(以下、Fermi Energia)は、GEHのBWRX-300小型モジュール炉の導入構想についてエストニアで協力することに合意しました。

Fermi Energiaは、エストニアで原子力業界の専門家が設立した企業で、同国に導入予定の小型モジュール炉の開発をサポートします。GEHとFermi Energiaが署名した覚書で両社は、エストニアにおいてBWRX-300建設の経済的実現性を評価し、また立地要件の検証と原子力規制要件の査定をすることで合意しています。

GEH社 原子力プラントプロジェクト担当取締役副社長 Jon Ball のコメント

「弊社のBWRX-300小型モジュール炉は、ガスおよび再生可能エネルギーとコスト面で競争できるように設計された画期的な技術で、エストニアの無炭素エネルギーのニーズに適合する理想的なソリューションであると考えています。今後Fermi Energiaと協力して、この革新的な原子炉技術の可能性や安全性、またコストの便益性を明確にしていくことを楽しみにしています」

Fermi Energia社 CEO Kalev Kallemets のコメント

「エストニアは、エネルギーの自給を維持し、クライメイト・ニュートラルを達成するために新世代の小型原子力技術を検討する必要があります。沸騰水型原子炉(BWR) は、北欧諸国における数十年の実績により、安全で経済的、且つ信頼できる無炭素エネルギーであることが証明されており、BWRX-300の設計は、投資が可能で競争力の高い技術です」

BWRX-300は、パッシブセーフティシステムを搭載した30万キロワットの水冷式・自然循環式SMR(小型モジュール炉)であり、米国の原子力規制委員会が認証した革新型単純化沸騰水型原子炉(ESBWR) の設計とライセンスをベースにしています。画期的な設計の簡素化により、GEHはBWRX-300の1メガワットあたりの資本コストが他の水冷式SMRや既存の大型原子炉の設計と比較して最大60%削減されると予測しています。

GEHは、ESBWRの設計認証を活用し、ライセンスを取得した実証済みの燃料を使用し、実績のあるコンポーネントとサプライチェーンを組み込み、簡素化イノベーションを導入することで、BWRX-300がコンバインドサイクルガスおよび再生可能エネルギーとコスト面で競争力があると信じています。

GEHのBWRX-300は、1955年にGEが原子炉の商業化を始めてから10代目のBWR設計で、簡素化を極めた最も革新的なBWR設計です。

Fermi Energiaは、2020年1月にタリンで、エストニアにおけるSMRの適性に関するフィージビリティ・スタディについて公表する予定です。

GE日立・ニュクリアエナジー(GEH)について

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGEHは、先進の原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一の戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションを提供するとともに原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大していきます。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の性能、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。是非GEHをLinkedInとTwitterでフォローしてください。

問い合わせ先:

Jon Allen
GE日立・ニュクリアエナジー
+1-910-819-2581
jonathan.allen1@ge.com

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