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Hitachi GE

日立GEニュークリア・エナジー株式会社

2020年1月21日 - GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)とテラパワー社は、米国エネルギー省(以下、DOE)が進める多目的試験用原子炉(以下、VTR)の設計・建設に向けた官民パートナーシップ推進の為、協力することを発表しました。

先日この2社は、DOEに代わりBattelle Energy Alliance(以下、BEA)が公募する関心表明に対する回答を共同で提出しました。DOEは、ナトリウム高速炉技術を活用したVTRの設計・建設における共同費用負担によるパートナーシップ構築に関心のある出資者を探していました。

GEH社長兼CEO Jay Wilemanのコメント

「この協力により、私たちはナトリウム原子炉技術の優れた専門性を持つエンジニアと科学者の強力なチームになります。この共同チームは、VTRの設計・調達・建設を主導する為の信頼性が高く、相互補完が可能な独自の経験があり、テラパワー社と一緒に、この重要なプロジェクトを進めていくことを楽しみにしています。」

テラパワー社 CEO Chris Levesqueのコメント

「原子力の可能性を最大限に実現するには、官民一体となり、新たな材料の試験と最新技術の実証に投資をしなければなりません。アメリカの原子力業界は、手ごろな価格のクリーンエネルギー供給と、アメリカが原子力技術で再度リーダーシップを取り戻すための次世代型原子力技術の構築において、準備万端です。VTRは、アメリカ経済と国家安全保障を推進するイノベーションに向けた自国基盤を提供するプログラムです。」

原子力発電所の運転経験がある公共事業連合Energy Northwestが、GEHとテラパワー社の共同事業を支援します。また他の企業や投資家もこの取り組みに高い関心を示しており、事業への参画が決定した際は発表をします。

DOEの原子力エネルギー部門は、現在米国にはない高速中性子スペクトル技術の導入と、新型炉に使用される燃料および材料の開発促進の目的でVTRプログラムを構築しました。

2018年11月にBEAは、VTRプログラムの支援企業としてGEHとそのPRISM技術を選出しました。それ以降GEHは、積極的にVTRの概念設計の開発に取り組んでいます。一方、テラパワー社は、VTR設計の強化を行うことでVTRプログラムをサポートしており、10年にわたりナトリウム技術開発を進行波炉に投資してきました。

GE日立・ニュクリアエナジーについて

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGE日立・ニュクリアエナジー(GEH)は、改良型原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一された戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションポートフォリオを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大します。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の稼働率、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。GEHについての情報はLinkedInTwitter などでフォローしてください。

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