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Hitachi GE

日立GEニュークリア・エナジー株式会社

2020年1月30日 - GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)は、米国で小型モジュール炉BWRX-300の許認可手続きを正式に開始したことを発表しました。

2019年12月30日にGEHは、BWRX-300に関する第一回目のトピカルレポートを米国原子力規制委員会(以下NRC)に提出しました。GEHは、このトピカルレポートが電力会社によりNRCへ提出される可能性のある予備安全解析報告書の基盤の発展になることを期待しています。

「米国における許認可手続きの開始は、BWRX-300の商業化に向けた重要な第一歩です。弊社が設定した果敢なスケジュールのもと、2019年の年末に第一回目の許認可トピカルレポートをNRCに提出しました。世界的に無炭素エネルギーの需要が高まる中、この画期的な小型モジュール炉の技術に対する大きな関心を感じています。また米国で許認可取得への取り組みを継続できることを大変嬉しく思います」と、GEH原子力担当取締役副社長Jon Ballは述べました。

BWRX-300は、米国NRCの許認可を受けたGEHの革新型単純化沸騰水型原子炉(以下、ESBWR)の設計と許認可の基礎を活用し、パッシブセーフティシステムを備えた300MWeの水冷却型自然循小型モジュール炉です。また、他の水冷却型小型モジュール炉や既存の大型原子炉の設計と比較した場合、BWRX-300は、設計の飛躍的な簡素化によりMWあたりの資本コストの大幅な削減が追及できるとGEHは推定しています。

BWRX-300は、既存のESBWR設計証明書の有用性を活かし、認可と認証を受けた核燃料設計の活用や認証済み部品とサプライチェーンの利用、ならびに簡素化と創意工夫の取り入れを行うことにより、サイクルガスプラントと再生可能エネルギーを併せ持つプラットフォームからの発電をコスト競争力のあるものにできるとGEHは考えています。

GEの最初の沸騰水型原子炉(BWR)の設計から10回目の進化となるGEHのBWRX-300は、1955年にGEが原子炉の商業化を開始後、最も簡素且つ革新的なBWR設計となっています。

GE日立・ニュクリアエナジーについて

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGE日立・ニュクリアエナジー(GEH)は、改良型原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一された戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションポートフォリオを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大します。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の稼働率、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。GEHについては、LinkedInTwitter などでフォローしてください。

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