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Hitachi GE

日立GEニュークリア・エナジー株式会社

2020年2月3日 - GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)とチェコ共和国(以下、チェコ)の国営電力会社であるCEZ社は、将来、チェコでBWRX-300を建設する場合の経済および技術面における実行可能性調査の実施に合意し、覚書を交わしました。

GEH原子力担当取締役副社長 Jon Ballのコメント

「この合意は、弊社の画期的な小型モジュール炉(以下、SMR)技術に対する世界中からの関心の高まりを示す最新の事例です。コスト削減を考慮し、弊社独自の設計がされたBWRX-300は、低価格でクリーンな無炭素エネルギーの需要が高まるチェコへの支援として理想的だと思います。」

CEZ社 取締役会長兼CEO Daniel Benes氏 のコメント

「弊社は、新たなエネルギーソリューションと技術開発に力を注いでおり、子会社の国立原子力研究機関(UJV Rez)では、既にSMRの開発に着手しています。SMRは将来、無視することのできない重要な代替手段になると思いますし、GEHとの協力は弊社にとって大変重要な一歩です。」

チェコ共和国副首相兼産業大臣Karel Havlicek氏 のコメント

「私たちの目的はトレンドをつくり、それを追求していくことです。チェコ政府はイノベーションを最優先に考えSMRは原子力エネルギーの未来と位置付けています。また、CEZ社がその分野で徹底した調査を行っていることは喜ばしいことです。従来からチェコの原子力エネルギーに関する調査は世界で高く評価されており、SMR開発におけるGEHとの協力は、それを確証するものです。」

CEZ社は、チェコで2基の原子力発電所の運転をしており、国内電力の約1/3を賄っています。チェコ政府は近い将来、老朽化した石炭火力発電所を新規の原子力や再生可能エネルギーに代替する計画です。

BWRX-300は、米国原子力規制委員会の許認可を受けたGEHの革新型単純化沸騰水型原子炉(以下、ESBWRの設計と許認の基礎を活用し、パッシブセーフティシステムを備えた300MWeの水冷却型自然循環SMRです。
また、他の水冷却型SMRや既存の大型原子炉の設計と比較した場合、BWRX-300は、設計の飛躍的な簡素化によりMWあたりの資本コストの大幅な削減が追及できるとGEHは推定しています。

BWRX-300は、既存のESBWR設計証明書の有用性を活かし、認可と認証を受けた核燃料設計の活用や認証済み部品とサプライチェーンの利用、ならびに簡素化と創意工夫の取り入れを行うことにより、サイクルガスプランと再生可能エネルギーを併せ持つプラットフォームからの発電をコスト競争力のあるものにできると、GEHは考えています。

GEの最初の沸騰水型原子炉(BWR)の設計から10回目の進化となるGEHのBWRX-300は、1955年にGEが原子炉の商業化を開始後、最も簡素且つ革新的なBWR設計となっています。

GE日立・ニュクリアエナジーについて

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGE日立・ニュクリアエナジー(GEH)は、改良型原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一された戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションポートフォリオを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大します。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の稼働率、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。GEHについては、LinkedInTwitter などでフォローしてください。

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