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Hitachi GE

日立GEニュークリア・エナジー株式会社

2020年2月26日 - GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)は、本日、小型モジュール炉BWRX-300の許認可前設計審査(以下、VDR)の為、カナダ原子力安全委員会(以下、CNSC)へ最初のレポートを提出したことを発表しました。

「低価格でクリーンな無炭素エネルギーの需要が高まる中、世界的な関心がBWRX-300 に集まっており、カナダは、その導入に重要な役割を担うことになると思っています。またCNSCにおける審査手続きが進めば、この画期的な技術の商業化に近づくことになります。」と、GEHの原子力担当取締役副社長であるJon Ballは述べました。

VDRは、CNSCが提供する任意のサービスで、原子炉メーカに対し初期段階よりレベルの高い審査を実施し、原子炉の設計過程でカナダの規制条件などを満たしているかを確認することを目的としています。

CNSCのフェーズ1及び2の審査に提出されたGEHの最近のレポートは、発電所の概要、制御システムと設備、研究開発、また設計プロセスを含む19からなるVDRの重要項目のうち8項目に関するものです。

BWRX-300は、米国原子力規制委員会(以下、NRC)の許認可を受けたGEHの革新型単純化沸騰水型原子炉(以下、ESBWR)の設計と許認の基礎を活用し、パッシブセーフティシステムを備えた300MWeの水冷却型自然循環小型モジュール炉です。また、他の水冷却型小型モジュール炉や既存の大型原子炉の設計と比較した場合、BWRX-300は、設計の飛躍的な簡素化によりMWあたりの資本コストの大幅な削減が追及できるとGEHは推定しています。

BWRX-300は、既存のESBWR設計証明書の有用性を活かし、認可と認証を受けた核燃料設計の活用や認証済み部品とサプライチェーンの利用、また簡素化と創意工夫により、サイクルガスプランと再生可能エネルギーを併せ持つプラットフォームからの発電をコスト競争力のあるものにできるとGEHは考えています。

GEによる最初の沸騰水型原子炉(以下、BWR)の設計から10代目となるGEHのBWRX-300は、1955年にGEが原子炉の商業化を開始後、最も簡素且つ革新的なBWR設計となっています。

GEHは、この技術の発展に向けて確実に進歩を続けています。今年1月には、第一回目のトピカルレポートをNRCに提出し、米国における許認可手続きの正式な開始を発表しています。

GE日立・ニュクリアエナジーについて

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGE日立・ニュクリアエナジー(GEH)は、改良型原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一された戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションポートフォリオを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大します。この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の稼働率、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的リーダーシップを提供します。GEHについては、LinkedInTwitter などでフォローしてください。

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