ページの本文へ

Hitachi GE

日立GEニュークリア・エナジー株式会社

2020年12月1日 - GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)は、本日、米国原子力規制委員会(以下、NRC)へ提出
した小型モジュール炉(以下、SMR)BWRX-300に関する第1回目のトピカルレポート(Licensing Topical Reports: 以下、LTR)に対し、NRCが最終安全評価報告書を発行したことを発表しました。 2019年12月にNRCへ提出されたLTRは、BWRX-300設計の飛躍的な簡素化への基盤となります。

■GEH 社長兼CEO Jay Wileman のコメント
「BWRX-300設計の簡素化を可能にする特有のイノベーションに関するNRCからの認可は、ゲームチェンジャーとなる技術のライセンス供与に向けた当社の取り組みにおいて重要なマイルストーンです。BWRX-300は、NRCの許認可を受けた革新型単純化沸騰水型原子炉(以下、ESBWR)が保持する既存の許認可の基礎的部分を多く活用します。今回のLTRは、商業化に向けた流れの加速につながると信じており、引き続き2020年代後半のSMR第一号の運転開始に向けて注力していきます。」

2020年初頭に、第2回および第3回目のLTRが提出されており、GEHは、今後数ヵ月以内の審査完了を見込んでいます。
また、2020年9月には、第4回目のLTRが提出されています。GEHは、これらのLTRが、顧客である電力会社によりNRCへ提出されると思われる予備安全解析報告書作成の基盤になることを期待します。

BWRX-300は、NRCの許認可を受けたGEHのESBWRの設計と許認可の基礎的部分を活用したもので、パッシブセーフティシステムを備えた300MWeの水冷却型自然循環SMRです。 設計の飛躍的な簡易化により、他の水冷却型SMRの設計や既存の大型原子炉の設計と比較した場合、BWRX-300はMWあたりの資本コストが大幅に削減されると、GEHは推定しています。

既存のESBWR設計証明書の有用性を活かし、認可と認証を受けた核燃料設計の活用、認証済み部品とサプライチェーンの利用ならびに簡素化と創意工夫の取り入れを行うことにより、BWRX-300はコスト面で他の発電形態との競争が可能になるとGEHは考えています。GEの最初の沸騰水型原子炉(以下、BWR)の設計から10度目の進化となるGEHのBWRX-300は、GEが1955年に原子炉の商業化を開始してから最も簡素でありながら最も革新的なBWR設計となっています。

GE日立・ニュクリアエナジーについて

米国ノースカロライナ州ウィルミントンに拠点を置くGE日立・ニュクリアエナジー(GEH)は、改良型原子炉および原子炉関連のサービスを提供する世界有数の企業です。GEHは、2007年にGEと日立製作所の原子力分野の事業提携により設立されました。原子力分野における新たな提携関係の締結により、GEと日立製作所は統一された戦略的なビジョンを掲げ、より広範なソリューションポートフォリオを提供するとともに、原子炉の新設や原子力関連サービスを提供する機会を拡大します。
この提携関係は、世界中のお客さまに原子炉の稼働率、出力、および安全性の向上を実現するために必要な技術的なリーダーシップを提供します。GEHについては、LinkedInTwitter などでフォローしてください。

バックナンバー