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Hitachi GE

日立GEニュークリア・エナジー株式会社

2021年2月24日 - GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)は、本日、小型モジュール炉(以下、SMR)BWRX-300の米国におけるライセンス取得に向けて引き続き重要な進展を図っていくと発表しました。

1月12日に米国原子力規制委員会(以下、NRC)は、BWRX-300に関して提出された5件のトピカルレポート(Licensing Topical Reports: 以下、LTR)のうち2番目のレポートに対する安全評価報告書の最終版(Final Safety Evaluation Report:以下、FSER)を発行しました。2月3日にはNRC原子炉安全諮問委員会が3番目のLTRを承認しており、GEHは、これに対するFSERが今後数週間以内に発行されると予想しています。また、2020年に追加で提出された2件のLTRは、現在審査が行われています。

「これらのLTRは、BWRX-300 で最も重要な革新的デザインの特徴に対応するものです。また、ライセンス取得に向けた努力は、2020年代後半に初の電力網グリッド規模でSMRを稼働させようという取り組みにおけるBWRX-300の商用化をさらに前進させるものです。」と、GEH原子力担当取締役副社長のジョン・ボールは述べています。GEHは、安全関連のLTRが、顧客である電力会社によりNRCへ提出されると思われる予備安全解析報告書作成の基盤になることを期待しています。

BWRX-300は、NRCの許認可を受けたGEHの革新型単純化沸騰水型原子炉(以下、ESBWR)の設計と許認可の基礎的な部分を活用したもので、パッシブセーフティシステムを備えた300MWeの水冷却型自然循環SMRです。設計の飛躍的且つ革新的な簡易化により他のSMRのデザインと比較をした場合、BWRX-300はMWあたりの資本コストが大幅に削減されると、GEHは推定しています。

また既存のESBWR設計証明書の有用性を活かし、認可と認証を受けたGNF2の燃料デザインを活用し、実績ある部品とサプライチェーンの専門知識を利用することで、BWRX-300は、最小のリスク、最大の価格競争力、最速のスピードでSMRの商用化を実現できるとGEHは考えています。

GE日立ニュクリアエナジーについて

GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)は、改良型原子炉と原子炉関連のサービスで世界をリードするプロバイダーです。また2007年創立のGEHは、世界の原子力産業に資する目的でGEと日立が創設したグローバルなニュクリア・アライアンスです。このアライアンスは、幅広いソリューション・ポートフォリオを生み出す統一された戦略的なビジョンを掲げ、新たな原子炉の可能性やサービスの機会を拡大し、原子炉の稼働率、出力や安全性の向上に必要である技術的なリーダーシップを世界中のお客さまに提供します。LinkedInツイッターでGEHをフォローしてください。

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