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Hitachi GE

日立GEニュークリア・エナジー株式会社

2021年3月8日 - GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)とエストニアを拠点とし原子力業界の専門家が設立した企業であるFermi Energia OÜ(以下、Fermi Energia)は、エストニアにおけるBWRX-300小型モジュール炉(以下、SMR)の導入構想のサポートをするため協業契約を締結し、技術協力をすることになりました。

この協業契約によりGEHは、許認可や人材、サプライチェーン開発などの重要分野のほか、BWRX-300の導入構想に必要な情報や分析でFermi Energiaをサポートすることになります。GEHとFermi Energiaは2019年に覚書を締結し、両社はエストニアのBWRX-300導入構想の経済的実現性評価の実施に合意しています。

■GEH原子力担当取締役副社長 / ジョン・ボールのコメント
「この契約は、エストニアのエネルギー安全保障と気候変動に関する目標への達成に貢献し、GEHとFermi Energia社の関係を更に強化するものです。革新的なBWRX-300は、エストニアの脱炭素エネルギーのニーズに理想的なソリューションと考えており引き続きFermi Energia社との協業を楽しみにしています。」

■Fermi Energia CEO / カレブ・カレメッツ氏のコメント
「今回の契約は、2019年の覚書でスタートした両社の素晴らしい協力関係を更に拡大させると期待しています。当社は信頼できる国土形成計画の意思決定材料をさらに詳しく継続的に発展させ、エストニアと同国民に対しエネルギー供給の確保を維持しながら、エストニアにおける気候変動の目標達成への一助になることを望みます。」

BWRX-300は、米国原子力規制委員会(NRC)の許認可を受けたGEHの革新型単純化沸騰水型原子炉(以下、ESBWR)の設計と許認可の基礎的部分を活用したもので、パッシブセーフティシステムを備えた300MWeの水冷却型自然循環SMRです。設計の飛躍的且つ革新的な簡易化により他のSMRの設計や既存の大型原子炉の設計と比較した場合、BWRX-300はMWあたりの資本コストが大幅に削減されると、GEHは推定しています。

また既存のESBWR設計証明書の有用性を活かし、認可と認証を受けた燃料デザインを活用し、実績ある部品とサプライチェーンの専門知識を利用することで、BWRX-300は、最小のリスク、最大の価格競争力、最速のスピードでSMRの商用化を実現できるとGEHは考えています。

GE日立ニュクリアエナジーについて

GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)は、改良型原子炉と原子炉関連のサービスで世界をリードするプロバイダーです。2007年創立のGEHは、世界の原子力産業に資する目的でGEと日立が創設したグローバルなニュクリア・アライアンスです。このアライアンスは、幅広いソリューション・ポートフォリオを生み出す統一された戦略的なビジョンを掲げ、新たな原子炉の可能性やサービスの機会を拡大し、原子炉の稼働率、出力や安全性の向上に必要となる技術的なリーダーシップを世界中のお客さまに提供します。LinkedInツイッターでGEHをフォローしてください。

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