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Hitachi GE

日立GEニュークリア・エナジー株式会社

PwCカナダが第三者機関報告書で、GE日立はカナダをSMRの世界的リーダーに位置付ける上で一役を担うと報告

2021年6月1日 - GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)の委託を受けたPwCカナダの第三者機関報告書は、カナダにおけるBWRX-300小型原子炉(以下、SMR)の展開と将来的な技術の海外輸出により創出される雇用、サプライチェーン、製造、建設、オペレーション、税収が潜在的な経済的利益をもたらすと予測しています。

報告書では、オンタリオ州における最初のBWRX-300の建設とその稼働が約23億ドルの国内総生産(以下、GDP)、19億ドルの労働所得、7億5,000万ドル以上の連邦税、地方税、および市税収入を創出すると推定しています。また報告書は、これに続くオンタリオ州と他州のBWRX-300の展開により、更に11億ドル以上のGDP、3億ドル以上の税収が産み出されるとみています。

「この報告書は、カナダにおける弊社のグリッドスケールSMR技術の展開と将来見込まれる輸出事業が継続的に大きな経済的メリットをもたらすことを強調しています。私たちはカナダが脱炭素化の目標を達成し、SMR技術の世界的リーダーになるよう寄与していきます。また世界的な顧客の関心の高まりを受けて、カナダの企業が重要な輸出の機会を切り開く上で、BWRX-300が理想的な位置づけにあると確信しています。」とGEH 社長兼CEOである Jay Wileman は述べています。

報告書は、世界で建設されるBWRX-300がカナダで約9,800万ドルのGDPを創出し、カナダ製機械設備の購入による税収総額が4,500万ドル以上になると予測しています。

GEのグローバル市場におけるプレゼンスと評価は、世界のSMR輸出拠点としてのカナダの振興と発展を促す上で大きな要因となる可能性があることも報告書で述べられています。

報告書では、この技術と関連付けた雇用、GDP、労働所得、税収などの評価に加え、気候変動に関するカナダの誓約への寄与、多様性とその包括の推進、先住民コミュニティに対する機会創出、労働者の技能開発、技術力の向上などの潜在的な幅広いメリットについても分析を行いました。

BWRX-300は、米国原子力規制委員会(NRC)の許認可を受けたGEHの革新型単純化沸騰水型原子炉(以下、ESBWR)の設計と許認可の基礎的部分を活用したもので、パッシブセーフティシステムを備えた300MWeの水冷却型自然循環SMRです。設計の飛躍的且つ革新的な簡易化により他のSMRの設計や既存の大型原子炉の設計と比較した場合、BWRX-300はMWあたりの資本コストが大幅に削減されると、GEHは推定しています。

既存のESBWR設計証明書の有用性を活かし、また認可と認証を受けた燃料デザインを活用し、実績ある部品とサプライチェーンの専門知識を利用することで、BWRX-300は、最小のリスク、最大の価格競争力、最速のスピードでSMRの商用化を実現できるとGEHは考えています。

編集者注:ドル表記はすべてカナダドルです。PwCカナダの報告書は、下記で閲覧することができます。
https://nuclear.gepower.com/canada/economic-impact-report

GE日立ニュクリアエナジーについて

GE日立・ニュクリアエナジーは、改良型原子炉と原子炉関連のサービスで世界をリードするプロバイダーです。2007年創立のGEHは、世界の原子力産業に資する目的でGEと日立が創設したグローバルなニュクリア・アライアンスです。 このアライアンスは、幅広いソリューション・ポートフォリオを生み出す統一された戦略的なビジョンを掲げ、新たな原子炉の可能性やサービスの機会を拡大し、原子炉の稼働率、出力や安全性の向上に必要となる技術的なリーダーシップを世界中のお客さまに提供します。
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