ページの本文へ

Hitachi GE

日立GEニュークリア・エナジー株式会社

2023年2月8日 ノースカロライナ州ウィルミントン - GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)のBWRX-300小型モジュール炉(以下、SMR)が、Fermi Energia社によりエストニアで導入される予定となりました。

GEH社長兼CEOのJay Wilemanは、次のように述べています。
「弊社のSMR技術がFermi Energia社に選定され、エストニアのエネルギー安全保障と気候変動に関する目標達成の一助となれることを光栄に思います。今回の技術選定は、BWRX-300がSMRの有力なソリューションであることをさらに立証するものです。BWRX-300は、既存の燃料、プラントの簡素化、実証済みのコンポーネント、ライセンス取得済みの原子炉に基づく設計を独自に組み合わせることで、コスト競争力があり、二酸化炭素排出量ゼロの発電を妥当な期間で実現します。」

Fermi Energia社は、「エストニアにおける次世代SMRの導入に向けて設立された」非公開企業で、GEHは、技術選定プロセスで最終選考に残った技術プロバイダー3社のうちの1社です。

GEHとFermi Energia社は、BWRX-300導入の可能性を探るため連携の合意をした2019年より協力を重ねてきました。それが進展し、2021年に両社は、ライセンス支援やサプライチェーン開発などを含む主要分野における協業契約締結に至っています。

このFermi Energia社による技術選定は、BWRX-300に関する最新の展開で、今年の1月にGEH、カナダ・オンタリオ・パワー・ジェネレーション社(以下、OPG)、SNCラバリン社とエーコン(Aecon)社が、OPGのダーリントン新原子力発電所プロジェクト用地に、BWRX-300 SMRを展開する契約の締結について発表をしています。

2022年8月には、テネシー川流域開発公社(以下、TVA)が、テネシー州オークリッジ周辺のクリンチリバー施設においてBWRX-300の展開を見据えた計画策定と建設許可申請の準備を開始しています。

また2022年6月にサスクパワー社(SaskPower)が、2030年代半ばにサスカチュワン州においてBWRX-300を展開する可能性について発表しました。ポーランドでは、ORLEN Synthos Green Energy社(以下、OSGE)とそのパートナー企業がBWRX-300の審査を受けるための申請を同国の国家原子力エネルギー機関に提出し、事前審査プロセスを開始しています。OSGEは、複数のBWRX-300の導入を計画予定で、その初号機は2020年代末までに建設される可能性があります。GEHは、BWRX-300の世界的な展開をサポートするため、カナダ、ポーランド、英国、米国、スウェーデン等の企業と覚書やその他の契約を締結しており、英国においてもBWRX-300の許可申請手続きを始めています。

BWRX-300などの高度な原子力技術は、エネルギー移行を主導するGEHの重要な柱の1つです。BWRX-300はお客さまの脱炭素化の目標達成に貢献するだけではなく、建設と運転のコストが他の原子力発電技術よりも抑えられるように設計されています。

GE日立・ニュクリアエナジーについて

GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)は、改良型原子炉と原子炉関連のサービスで世界をリードするプロバイダーです。2007年創立のGEHは、世界の原子力産業に資する目的でゼネラル・エレクトリック (GE)と日立が創設したグローバルなニュクリアアライアンスです。このアライアンスは、幅広いソリューション・ポートフォリオを生み出す統一された戦略的なビジョンを掲げ、新たな原子炉の可能性やサービスの機会を拡大し、原子炉の稼働率、出力や安全性の向上に必要となる技術的なリーダーシップを世界中のお客さまに提供します。LinkedInツイッターでGEHをフォローしてください。

バックナンバー