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Hitachi GE

日立GEニュークリア・エナジー株式会社

ベンダー設計レビュープロセスにおいて2つのフェーズを完了した最初のSMR技術に

2023年3月15日 ノースカロライナ州ウィルミントン - GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)は、同社のBWRX-300小型モジュール炉(以下、SMR)が、カナダ原子力安全委員会(以下、CNSC)のベンダー設計レビュー(以下、VDR)プロセスのフェーズ1と2を完了し、カナダの許認可前設計審査で重要なマイルストーンを達成したことを発表しました。

GEH先進型原子力部門・取締役副社長の Sean Sextoneは、次のように述べています。
「BWRX-300は、CNSCのVDRプロセスにおいて2つのフェーズを完了した最初のSMRです。これらのフェーズを無事に終えた事と弊社のSMR設計に寄せられたフィードバックは、この技術の展開において重要なステップになります。」

GEHは2020年に、BWRX-300設計の審査を受けるためCNSCに最初の申請を行い、それ以来、プラント発電所の概要、制御システムと設備、研究開発、設計プロセスなど、19のVDR重点分野に関する申請を行っています。

原子炉設計の詳細な評価を経て2021年に、カナダ・オンタリオ・パワー・ジェネレーション(以下、OPG)は、同社のダーリントン原子力発電所に展開する技術としてGEHのBWRX-300を選定しました。また最近、GEH、OPG、SNCラバリン、エーコン(Aecon)は、各パートナーが多様な専門知識とサービスを提供しBWRX-300 の開発、エンジニアリングや建設を行い、2028年後半までに建設を完了するというSMR提携契約を締結しました。

BWRX-300への世界的な関心は高まっています。先月Fermi Energiaが、BWRX-300を選定したことを発表し、エストニアで導入される予定となりました。テネシー川流域開発公社(以下、TVA)はOPGと協業し、テネシー州オークリッジ付近のクリンチリバー施設においてBWRX-300の展開を見据えた計画策定と建設許可申請の準備を開始しています。またサスクパワー(SaskPower)は2030年代半ばのサスカチュワン州における展開の可能性をもとにBWRX-300を選定しています。更には ORLEN Synthos Green Energy(以下、OSGE)とそのパートナー企業が、BWRX-300の審査を受けるための申請をポーランドの国家原子力エネルギー機関に提出し、事前審査プロセスを開始しています。OSGEは複数のBWRX-300の導入を計画しており、その初号機は2020年代末までに建設される可能性があります。

CNSCと米国原子力規制委員会は、BWRX-300などのSMR審査で協働しており、先月にはCNSCとポーランドの国家原子力エネルギー機関が、BWRX-300を含むSMR技術の審査で協力することに合意しています。

BWRX-300のような高度な原子力技術は、エネルギー移行を主導するGEHの重要な柱の1つです。BWRX-300はお客さまの脱炭素化の目標達成に貢献するだけではなく、建設と運転のコストが他の原子力発電技術よりも抑えられるように設計されています。

GE日立・ニュクリアエナジーについて

GE日立・ニュクリアエナジー(以下、GEH)は、改良型原子炉と原子炉関連のサービスで世界をリードするプロバイダーです。 2007年創立のGEHは、世界の原子力産業に資する目的でゼネラル・エレクトリック(GE)と日立が創設したグローバルなニュクリアアライアンスです。 このアライアンスは、幅広いソリューション・ポートフォリオを生み出す統一された戦略的なビジョンを掲げ新たな原子炉の可能性やサービスの機会を拡大し、原子炉の稼働率、出力や安全性の向上に必要となる技術的なリーダーシップを世界中のお客さまに提供します。LinkedInツイッターでGEHをフォローしてください。

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