現地の初期作業は完了、近く建設を開始
2025年5月8日マサチューセッツ州ケンブリッジ- GEベルノバ日立ニュークリアエナジー(以下、GEベルノバ日立)は、本日、カナダ・オンタリオ州ならびにオンタリオ・パワー・ジェネレーション(以下、OPG)から、オンタリオ州のダーリントン原子力発電所における西側諸国初の小型モジュール炉(以下、SMR)の建設許可を得たことをお知らせします。これは、原子力におけるイノベーションの加速と、SMRの商用化におけるGEベルノバ日立のリーダーシップを強化する重要な一歩となります。
今回の発表は、SMRの導入を検討している他の国々にとっても重要な意味を持ちます。GEベルノバ日立のSMR「BWRX-300」は、標準的な設計と実績のある供給モデルに基づいて構築されており、エネルギー安全保障の強化やCO2排出量の削減、増加するエネルギー需要への対応をめざす国々に、現実的で具体的なソリューションを提供します。米国、英国、ポーランド、スウェーデンなどの国々は、エネルギー需要を満たすために、すでにBWRX-300のようなSMRの可能性を模索しています。
GEベルノバのCEOであるScott Strazikは、次のように述べています。「今回の歴史的な成果は、我々のSMR事業における試金石以上の意味を持ちます。我々がより総合的なエネルギーの未来を創造する中、今回の成果は、原子力の革新技術がいかに信頼性の高い脱炭素のベースロード電源を実現できるかを示しているのです。全世界が電力需要の増加やエネルギー安全保障、炭素集約度*1への挑戦に直面する中、今回の成果は、技術革新とより持続可能なエネルギーの未来に対する我々のコミットメントを改めて示すものなのです。」
BWRX-300の建設を決定した最初の電力会社となったOPGの経験は、SMRプロジェクトを検討している他の電力会社のベンチマークとなります。ダーリントンでの建設が成功することでSMRの実現可能性と利点が実証され、SMRの採用と投資が促進されると期待されます。
GEベルノバ日立の社長兼CEOであるCraig Ransonは、次のように述べています。「BWRX-300の初号機をOPGや他のパートナーと共にダーリントンに建設することで得られる経験は、建設と運転に関する実証モデルの確立に繋がり、後に続くであろうSMRプロジェクトに道を開くでしょう。BWRX-300の標準化された設計とモジュール化されたアプローチはスケールメリットの発揮を可能にし、他サイトでの案件の実現性と費用対効果の向上をもたらします。」
BWRX-300は、安全性と効率性を高め、信頼性の高い脱炭素電力を供給するために設計された最先端技術です。従来の原子炉に関連する複雑さとコストを大幅に削減しながら、30万世帯への電力供給量に相当する約30万kWの電力を供給します。
GEベルノバの原子力事業は、株式会社日立製作所(以下、日立)とのグローバルアライアンスを通して、原子力発電用燃料、各種関連サービス、および最先端の原子炉設計を提供する世界トップレベルのプロバイダーで、その技術には、革新的かつシンプル化されたSMRであるBWRX-300やその他の沸騰水型原子炉が含まれています。GEベルノバの原子力発電用燃料製造会社であるグローバル・ニュークリア・フュエル(以下、GNF)は、沸騰水型原子力発電用燃料および燃料関連エンジニアリング・サービス分野における世界有数のサプライヤーです。GNFは、GEベルノバと日立との合弁会社であり、ノースカロライナ州ウィルミントンのGlobal Nuclear Fuel-Americas, LLCおよび久里浜の株式会社グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンを通じて企業活動を展開しています。
GEベルノバは、発電、風力、および電化事業を含むグローバル・エネルギー企業であり、高度な研究、コンサルティングサービス、金融サービス等のアクセラレータービジネスに支えられています。
GEベルノバは、130年間にわたり世界の課題に取り組んできた経験を基に、引き続き世界の電化を推進すると同時に脱炭素化への取り組みにより、エネルギー転換をリードする立場にあります。お客さまの価値を向上させるとともに、人々の健康、安全、保障、また生活の質(QoL)の向上に不可欠な電力を供給しています。米国マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置き、世界100カ国以上で約75,000人の従業員を雇用しています。企業理念である「The Energy to Change the World(世界を変えるエネルギーの提供)」に裏付けられたGEベルノバの技術は、より安価で、より信頼性が高く、より持続可能で、より安全なエネルギーの未来の実現に寄与します。詳しくは、GE VernovaのホームページおよびLinkedInをご覧ください。
本文書には、将来の見通しに関する記述が含まれています。これは将来の出来事に関わる記述であるため、その性質上、程度の差はありますが、実際の結果は異なることがありえます。将来の見通しに関する記述では、GEベルノバの将来予想される事業動向や業績、製品の期待される性能、サービスの影響、それがもたらしうる結果に関して頻繁に述べており、「期待」「予想」「意向」「計画」「信じる」「努力」「予見」「するだろう」「だろう」「見積り」「予測」「目標」「暫定」「範囲」などの表現で示されています。程度の差はありますが、取引の計画あるいはその可能性、各種の投資や事業における計画およびその期待効果、マクロ経済や市場動向から受ける影響の不確実性や、自社の事業運営・業績・財務状況やグローバル・サプライ・チェーンならびに世界経済の不透明性を含む事柄について述べています。