2025年5月20日 テネシー州ノックスビル - テネシー川流域開発公社(TVA)は、テネシー州オークリッジのクリンチリバーサイトへのGEベルノバ日立ニュークリアエナジー株式会社(以下、GVH)によるBWRX-300小型モジュール炉(以下、SMR)の建設に向け、米国原子力規制委員会(NRC)に申請書を提出しました。 本プロジェクトは、BWRX-300の建設許可申請としては米国初のものです。
GVHの社長兼CEOであるCraig Ransonは、次のように述べています。「BWRX-300の標準設計に対するTVAの投資は、同技術の導入加速に大きく貢献し、エネルギー需要の高まりに応えるとともに、エネルギー安全保障の強化にも寄与します。 今月、オンタリオ州が西側諸国で初めてSMRの建設を承認した決定に加え、今回の進展は、本技術の先進性と実現可能性を示しています。
TVAは、カナダのオンタリオ・パワー・ジェネレーション(以下、OPG)、Synthos Green Energy、GVHとの技術協力契約の一環として、BWRX-300の標準設計へ投資しています。 また、電力会社およびサプライチェーンパートナーから成る連合を主導し、米国初となるSMR建設の加速を目的として、米国エネルギー省の8億ドル規模の助成金を申請しています。
BWRX-300の世界展開に向けた機運は高まっています。 今月初めには、カナダのオンタリオ州およびOPGが、トロント近隣のOPGダーリントンサイトへのBWRX-300初号機の建設に向けた承認を発表しました。 同サイトでは、合計4基のBWRX-300の建設が計画されており、そのうち初号機は2030年末までの完成を予定しています。
1月には、デューク・エナジーがBWRX-300のSMRに関して標準設計とライセンス供与を進める活動に投資する契約を締結したこと、ならびにアメリカン・エレクトリック・パワー(AEP)がインディアナ州スペンサー郡にあるインディアナ・ミシガン・パワーのロックポート発電所にBWRX-300を導入する可能性があり、TVAが主導するDOEの資金援助の承認を待っていることについても、併せて発表されました。
BWRX-300は、安全性と効率性を高め、信頼性の高い脱炭素電力を供給するために設計された最先端技術です。従来の原子炉に関連する複雑さとコストを大幅に削減しながら、30万世帯への電力供給量に相当する約30万kWの電力を供給します。
GEベルノバの原子力事業は、株式会社日立製作所(以下、日立)とのグローバルアライアンスを通して、原子力発電用燃料、各種関連サービス、および最先端の原子炉設計を提供する世界トップレベルのプロバイダーで、その技術には、革新的かつシンプル化されたSMRであるBWRX-300やその他の沸騰水型原子炉が含まれています。GEベルノバの原子力発電用燃料製造会社であるグローバル・ニュークリア・フュエル(以下、GNF)は、沸騰水型原子力発電用燃料および燃料関連エンジニアリング・サービス分野における世界有数のサプライヤーです。GNFは、GEベルノバと日立との合弁会社であり、ノースカロライナ州ウィルミントンのGlobal Nuclear Fuel-Americas, LLCおよび久里浜の株式会社グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンを通じて企業活動を展開しています。
本文書には、将来の見通しに関する記述が含まれています。これは将来の出来事に関わる記述であるため、その性質上、程度の差はありますが、実際の結果は異なることがありえます。将来の見通しに関する記述では、GEベルノバの将来予想される事業動向や業績、製品の期待される性能、サービスの影響、それがもたらしうる結果に関して頻繁に述べており、「期待」「予想」「意向」「計画」「信じる」「努力」「予見」「するだろう」「だろう」「見積り」「予測」「目標」「暫定」「範囲」などの表現で示されています。程度の差はありますが、取引の計画あるいはその可能性、各種の投資や事業における計画およびその期待効果、マクロ経済や市場動向から受ける影響の不確実性や、自社の事業運営・業績・財務状況やグローバル・サプライ・チェーンならびに世界経済の不透明性を含む事柄について述べています。