2026年2月24日 ワシントンD.C. - GEベルノバ日立ニュークリアエナジー株式会社(以下、GVH)とOrlen Synthos Green Energy(以下、OSGE)は、BWRX-300小型モジュール炉(以下、SMR)のポーランドにおける汎用設計の推進を目指す協定を締結しました。本協定、Poland Generic Design Agreement(PGDA)は、ワシントンD.C.で行われた式典において本日締結されました。式典には、米国エネルギー省副長官 James Danly氏、ポーランドエネルギー大臣 Miłosz Motyka氏、同国エネルギー・インフラ戦略担当全権大使兼エネルギー副大臣 Wojciech Wrochna氏およびGVH、OSGE、SGEの代表者が出席しました。
協定締結の後、OSGEはポーランドにおいてSMRプロジェクトのリファレンス設計となる、詳細なBWRX-300設計の開発に投資します。
■米国エネルギー省副長官 James Danly氏のコメント
「この協定は、ポーランドのエネルギー安全保障に対する米国のコミットメントが揺るぎないものであることを示す強いシグナルです。ポーランドとの政府間協定は、私たちの民生用原子力分野における両国協力を制度的に支える枠組みとなり、今日強化されつつある官民パートナーシップを促進する貴重な枠組みを提供します。」
■ポーランドエネルギー大臣 Miłosz Motyka氏のコメント
「ポーランドは、SMR技術において、欧州のリーダーとなる可能性を秘めています。その目標に向けたさらなる決定的一歩が、まさに踏み出されました。安定したゼロ・エミッションの発電システム、および産業向けの予測可能な市場環境を確保するため、大規模原子力発電所とSMR技術の両方を並行して推進しています。SMRは、エネルギー集約型産業に不可欠なベースロード電源を提供し、エンドユーザー向け価格の安定化に寄与するとともに、ポーランドの原子力サプライチェーンにとって強力な成長要因となります。電力需要が確実に増加する状況下において、両技術の展開は不可欠です。」
■ポーランドエネルギー省政府全権大使 Wojciech Wrochna氏のコメント
「これは、ポーランドのエネルギー転換において戦略上重要な決定です。汎用設計は、反復的な展開が可能な標準化モデルのもとで、標準化された原子炉を構築する基盤となります。標準化により、1基当たりの設備投資額の削減とコスト競争力がもたらされるのです。さらに、標準化は国内の産業基盤を強化し、高度な原子力技術プロジェクトの実施においてポーランド企業が確実に有意義な役割を果たす重要な機会を創出します。」
■GVH CEO Jason Cooperのコメント
「OSGEによるこの投資は、ポーランドにおける原子力エネルギーの将来に向けたゲームチェンジャーとなります。BWRX-300の汎用設計が進み、ポーランドでの展開が加速するなら、またひとつ共通のビジョンと投資によって達成可能な成果の好例が生まれるでしょう。」
■OSGE CEO Rafał Kasprów氏のコメント
「本日締結された協定は、ポーランドの規制に準拠した原子力発電所の設計を規定するものです。本協定は、ポーランド国内の複数の拠点におけるBWRX-300の展開に適用されるでしょう。このプロジェクト手法は、OSGEの戦略において中核を成すものであり、設計の標準化と強固なサプライチェーンの構築を通じて、大幅なコスト削減を可能にします。結果として、ポーランドの電力システムの発電コストが下がり、最終消費者の負担軽減にもつながるでしょう。」
BWRX-300の機運は、世界的に高まり続けています。BWRX-300初号機は、カナダのオンタリオ・パワー・ジェネレーションのダーリントンサイトで建設中であり、2030年末までの完成を予定しています。これは西側諸国初の小型モジュール炉となります。現在、原子炉圧力容器などの主要な構造物の製造が進められており、サイトでの建設工事は計画通りに進捗しています。米国原子力規制委員会(NRC)は、テネシー州オークリッジのクリンチリバーサイトへのテネシー川流域開発公社(TVA)による米国初のBWRX-300の建設に向けた申請書を受理し、現在審査を行っています。こうした進展をはじめとする様々な動きは、世界中のお客さまに向けた商用SMRの拡張展開におけるGVHの進歩とリーダーシップを裏付けています。
GEベルノバの原子力事業は、株式会社日立製作所(以下、日立)とのグローバルアライアンスを通して、原子力発電用燃料、各種関連サービス、および最先端の原子炉設計を提供する世界トップレベルのプロバイダーで、その技術には、革新的かつシンプル化されたSMRであるBWRX-300やその他の沸騰水型原子炉が含まれています。GEベルノバの原子力発電用燃料製造会社であるグローバル・ニュークリア・フュエル(以下、GNF)は、沸騰水型原子力発電用燃料および燃料関連エンジニアリング・サービス分野における世界有数のサプライヤーです。GNFは、GEベルノバと日立との合弁会社であり、ノースカロライナ州ウィルミントンのGlobal Nuclear Fuel-Americas, LLCおよび久里浜の株式会社グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンを通じて企業活動を展開しています。HITACHIは、商標ライセンスに基づいて使用される株式会社 日立製作所の商標です。GEは、商標ライセンスに基づいて使用されるゼネラル・エレクトリック社の商標です。
ORLEN Synthos Green Energy(OSGE)は、ORLEN社、およびSGEによって設立されました。同社は、ポーランドにおけるモジュール式原子炉の導入に関して主導的な役割を果たしており、発電、暖房、また産業部門の効率的な脱炭素化への貢献を目指しています。OSGEのミッションは、GEベルノバ日立ニュークリアエナジーが設計したBWRX-300原子炉の建設です。これは、今後ポーランドのエネルギー構成の重要な一角を占め、家庭や産業に安定したゼロカーボン電力を供給することになるでしょう。OSGEのポーランドにおけるプロジェクトは、SGEが主導する欧州広域へのBWRX-300展開事業の一部です。詳細については、X(Twitter)の @ORLEN_Synthos および LinkedIn をご覧ください。
SGE は、2018年にポーランドのワルシャワを拠点として設立された、欧州のSMR開発プラットフォームです。同社は、GEベルノバ日立ニュークリアエナジーが設計した世界最先端の商用SMR技術であるBWRX-300の標準設計に向けた共同投資家の一員です。この実績ある技術と革新的なビジネスモデルの組み合わせにより、SGEは欧州におけるSMRプロジェクト開発のトップ企業となっています。
現在、SGEはヨーロッパの6カ国以上で協力関係やプロジェクトを構築しています。同社の主力プロジェクトは、ポーランドで展開されています。エネルギー分野の世界的大手であるORLEN社との提携のもと、3カ所の異なる用地で開発を開始しており、その初号機は2032年までに完成する予定です。
本文書には、将来の見通しに関する記述が含まれています。これは将来の出来事に関わる記述であるため、その性質上、程度の差はありますが、実際の結果は異なることがありえます。将来の見通しに関する記述では、GEベルノバの将来予想される事業動向や業績、製品の期待される性能、サービスの影響、それがもたらしうる結果に関して頻繁に述べており、「期待」「予想」「意向」「計画」「信じる」「努力」「予見」「するだろう」「だろう」「見積り」「予測」「目標」「暫定」「範囲」などの表現で示されています。程度の差はありますが、取引の計画あるいはその可能性、各種の投資や事業における計画およびその期待効果、マクロ経済や市場動向から受ける影響の不確実性や、自社の事業運営・業績・財務状況やグローバル・サプライ・チェーンならびに世界経済の不透明性を含む事柄について述べています。