長年にわたるBWRの技術と実績をもとに開発された、
シンプルで革新的な小型軽水炉。
カーボンニュートラル社会の実現に向けて、低コストで安定供給可能な脱炭素電源に対する世界的なニーズがかつてないほど高まっています。日立GEベルノバニュークリアエナジーが米国の姉妹会社であるGEベルノバ日立ニュークリアエナジーと共同で実用化を進めているBWRX-300は、高度な安全性を維持したうえで、経済性を向上した小型軽水炉です。BWRX-300は革新的な技術により、よりスマートに、よりシンプルに、高い安全性と低コストでの運用を実現します。BWRX-300は、沸騰水型軽水炉(BWR)開発の歴史の中で10番目に開発されたことから、ローマ数字で10を意味する「X」を用いて名付けられ、「300」は出力規模を示しています。これまで培われてきた技術と知見を生かし、よりシンプルで安全性・信頼性・経済性に優れた次世代原子炉として設計されています。


カナダ・オンタリオ州ダーリントンではBWRX-300初号機の建設が進行中で、合計4基の建設が計画されています。加えて、カナダ・サスカチュワン州では導入計画、米国・クリンチリバーでは建設許可申請が進んでおり、北米では構想段階を越えて実装が動き始めています。
BWRX-300は、革新的な安全システムとシンプルな設計により
高い安全性と経済性、短く確実な建設、柔軟な運用性を実現する小型軽水炉です。
冷却材喪失事故
(LOCA)を制御
LOCA(Loss-of-Coolant Accident)
交流電源・人的操作なしで7日間冷却可能
革新的安全システム
導入による
システム単純化
国内で実績のある
モジュール工法の採用
運転柔軟性
立地柔軟性
EPZ (Emergency Planning Zone)

BWRX-300は、北米・欧州を中心に導入計画や建設準備が進み、世界各地でプロジェクトの具体化が加速しています。日立は、BWRで培った技術と実績を生かし、BWRX-300の導入に向けて取り組んでいます。
サスカチュワン州の電力会社サスクパワー社が同州で建設する初のSMRとして選定(2022年)。
オンタリオ州の電力会社オンタリオ・パワー・ジェネレーション(OPG)がカナダ初のSMRとしてBWRX-300の建設を決定。4基の建設を計画しており、初号機は2030年の運開に向け対応中。
テネシー川流域開発公社(TVA)はオークリッジ近郊での導入を検討、2025年に建設許可を申請済み。

ポーランドの小型モジュール炉(SMR)開発・投資会社であるシントス・グリーン・エナジー(SGE)社が、英国内3サイトにBWRX-300を合計14基導入する計画を発表(2026年7月)。初号機は2034年の運転開始をめざす。
オーレン・シントス・グリーン・エナジー(OSGE)社とのパートナーシップを結び、6地点24基の建設計画に気候環境省の原則決定(DIP)発給(2023年)。
エストニアを拠点とし原子力業界の専門家が設立した企業であるフェルミ・エナジア社はGEベルノバ日立ニュークリアエナジーの小型モジュール炉(SMR)「BWRX-300」を選定。両社は2019年より協力関係を築いており、2021年にはライセンス取得支援、サプライチェーンの構築などを含む包括的な協業契約を締結。

GEベルノバ日立、TVA(米)、OPG(加)、SGE(ポーランド)が標準設計の開発に共同投資(2023年・米ワシントンD.C.で署名)。

日米の戦略的投資枠組みに沿い、日立が米商務省と覚書を締結(2025年)。
SMR協力を含む米国の電力インフラ強化に貢献。

日立製作所とGEベルノバが、東南アジアにおけるBWRX-300の導入機会を共同で検討する覚書を締結(2026年3月)。日本のサプライチェーンとの連携強化も視野に、アジアでの展開検討を推進中。